米3月の利上げ示唆を受けドル買い強まる
昨日のドル円は、東京市場において日銀が国債買い入れで3年超5年以下を前回の3000億円から3300億円に増額したことやトランプ米大統領による一般教書演説の開始などを受け109.08円近辺まで上昇しました。その後は日経平均株価の下落を受け、ドル円は108.66付近まで下押ししました。欧米市場では、取引当初欧州勢によるドル売りを受け108.59円近辺まで値を下げました。その後は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え方向感を欠く展開となっておりましたが、ナイト・セッションの日経平均先物が230円高まで上昇したことや米長期金利が上昇に転じたことを受けドル円は108.42円付近まで上昇しました。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が公表されると、市場の予想通り政策金利は据え置かれるも、インフレ判断を引き上げ3月の利上げを示唆したことで、米債利回りの上昇を背景にドル買いが強まる場面も見られました。前日比では0.403円高い109.221円で取引を終えました。
≪2018年1月31日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り24% 買い76%
ユーロ・円 :「ベア」 売り73% 買い27%
英ポンド・円 :「ベア」 売り53% 買い47%
豪ドル・円 :「ブル」 売り25% 買い75%
NZドル・円 :「ブル」 売り20% 買い80%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り76% 買い24%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
09:30 AUD 四半期輸入物価指数 [前期比] 10-12月期
09:30 AUD 住宅建設許可件数 [前月比] 12月
15:45 CHF スイスSECO消費者信頼感指数 1月
17:15 CHF 実質小売売上高[前年同月比] 12月
17:30 CHF SVME購買部協会景気指数 1月
17:50 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 1月
17:55 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 1月
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 1月
18:30 GBP 製造業購買担当者景気指数(PMI) 1月
21:30 USD チャレンジャー人員削減数[前年比] 1月
22:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・速報値[前期比] 10-12月期
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
00:00 USD 建設支出[前月比] 12月
00:00 USD ISM製造業景況指数 1月
06:45 NZD 住宅建設許可件数[前月比] 12月
- 今日のトレードポイント -
昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明において、利上げは見送られたものの、雇用や個人消費そして設備投資が底堅く増加しており米経済は緩やかではありますが拡大し今年の労働市場も力強いとの見通しを示しました。これを受け、本日のドル円は底堅い展開が予想されます。ただ、トランプ大統領のロシア疑惑に関するニュースが報道されるとドル安に傾く可能性があるため注意したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 108.80-109.90
ユーロ・円 134.00-136.50
ポンド・円 153.50-157.00