ドル円またも110円台へ下落
先週金曜日のドル円は、東京市場において、上昇して始まった日経平均株価が伸び悩んだことが嫌気され、一時110.86円近辺まで値を下げました。その後、米下院が暫定予算案を可決したことが伝わると、買いが入るなど111円台を挟んで方向感のない動きが続き、対欧州通貨中心にドル安が進んだ影響も受けて110.66円近辺まで値を下げました。欧州市場では、「WSJが『日銀は2%のインフレ目標達成に楽観的』と報じたことも材料視された」との指摘があり、一時110.49円近辺まで値を下げました。NY市場では、米10年債利回りの上昇幅拡大やダウ平均の50ドル超高を支えに取引終盤には110.70円近辺まで値を戻し、前日比0.262円安い、110.770円で取引を終えました。
≪2017年1月19日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り25% 買い75%
ユーロ・円 :「ベア」 売り71% 買い29%
英ポンド・円 :「ベア」 売り54% 買い46%
豪ドル・円 :「ブル」 売り30% 買い70%
NZドル・円 :「ブル」 売り20% 買い80%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り78% 買い22%
【今日の主な経済指標】
22:30 CAD 卸売売上高[前月比] 11月
JPY 日銀・金融政策決定会合(1日目)
- 今日のトレードポイント -
今週は日銀金融政策決定会合や日銀政策金利、黒田日銀総裁の定例記者会見など重要な指標があり、この結果によってドル円の上値は重くなる展開になると予想されます。また、米政府機関閉鎖を巡る報道や、トランプ大統領のロシアゲート疑惑が深刻化する可能性に注意が必要であることのほかに、米税制改革を受けた景気拡大が期待されているだけに、さえない米指標が続けばドルの重しとなりうることも考えられるので、関係者の発言や指標に注意をして取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 110.50-111.50
ユーロ・円 135.00-136.20
ポンド・円 151.00-155.50