ドル円は111円を割込み5日続落!
先週金曜日のドル円は、東京市場において対ユーロを中心にドル安が先行したことに伴い一時111.06円近辺まで値を下げました。売りが一巡した後は111.34円付近まで反発するも、111.27円を挟んでのもみ合いとなりました。欧米市場では、取引当初ユーロドルを中心にドルが売られ一時112円を割り込んだものの、110円台後半では本邦機関投資家や本邦輸入勢のドル買いが観測され下値は限定的となりました。その後発表された12月米小売売上高が市場予想を上回ったことや米10年債利回りの急上昇を受けドル買いが進行し、日通し高値となる111.69円近辺まで上昇しました。取引終盤以降は利益確定の売りに押され、前日比では0.251円安い110.994円で取引を終えました。
≪2017年1月12日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り27% 買い73%
ユーロ・円 :「ベア」 売り70% 買い30%
英ポンド・円 :「ブル」 売り48% 買い52%
豪ドル・円 :「ブル」 売り24% 買い76%
NZドル・円 :「ブル」 売り19% 買い81%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り80% 買い20%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY マネーストックM2[前年同月比] 12月
09:01 GBP ライトムーブ住宅価格[前月比] 1月
15:30 INR 卸売物価指数(WPI)[前年同月比] 12月
16:00 TRL 失業率 10月
19:00 EUR 貿易収支 11月
- 今日のトレードポイント -
今週発表される米消費者物価指数と小売売上高の結果によってはさらなる下値模索により、110円台を割り込む可能性が考えられます。ユーロドルが依然として強いモメンタムを維持している事から、ドル売りを主体とした円高傾向にあると考えられるため、材料に関係なく今週も売りのトレンドは続きそうです。しかしながら、引き続き米債安から長期金利は上昇傾向にあるため、いずれ円安トレンドに回帰していく事が予想されます。なお、15日はキング牧師誕生日で米国市場は休場になります。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 110.50-111.50
ユーロ・円 134.50-136.20
ポンド・円 150.00-154.50