ドル円上値が重く4日続落
昨日のドル円は、東京市場において海外市場のドル売りが進んだ反動から買い戻しが優勢となりました。また一部通信社が中国政府の関係者の話としていた「中国が米国債購入の縮小・停止を検討」とのニュースは誤った情報であったと報道されると、さらに買い戻しを誘発し111.83円近辺まで上昇しました。欧米市場では、取引当初NYダウ先物がプラス圏で推移したことから米株高を見込んだドル買いが継続し一時111.87円付近まで上昇しました。その後、12月米卸売物価指数(PPI)や前週分の米新規失業保険申請件数が市場予想よりも弱い結果となったことに加え、米長期金利が低下したことを受け、ドル円は111.04円近辺まで下押ししました。取引終盤以降も安値圏での推移は変わらず、前日比では0.190円安い111.245円で取引を終えました。
≪2017年1月11日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り27% 買い73%
ユーロ・円 :「ベア」 売り64% 買い36%
英ポンド・円 :「ブル」 売り40% 買い60%
豪ドル・円 :「ブル」 売り27% 買い73%
NZドル・円 :「ブル」 売り19% 買い81%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り78% 買い22%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前々週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前々週分
08:50 JPY 国際収支・経常収支 11月
08:50 JPY 国際収支・貿易収支 11月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-現状判断DI 12月
16:45 FRF 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 12月
21:00 INR 鉱工業生産[前年同月比] 11月
22:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 12月
22:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 12月
22:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 12月
22:30 USD 小売売上高[前月比] 12月
22:30 USD 小売売上高(除自動車)[前月比] 12月
00:00 USD 企業在庫[前月比] 11月
- 今日のトレードポイント -
本日のドル円は、上値が重くなると思われます。米12月PPIがマイナスとなるのは1年4カ月ぶりのことであり、これを受け2018年にインフレが加速するとの期待に冷水を浴びせ、米連邦準備理事会(FRB)が年内の利上げに一段と慎重となる可能性があります。また、日銀が超長期債対象の買い入れオペを減額して以来ドル円の上値が重くなっています。これらを受け、本日のドル円は上値が重い展開が予想されます。ただ、111円を勢いよく割り込んだ場合には売りが加速する懸念があるため注意したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 110.80-112.00
ユーロ・円 132.00-134.50
ポンド・円 149.00-152.50