ドル円は11月28日以来の安値水準まで下落
昨日のドル円は、東京市場において一時112.78円近辺まで上昇するも、日経平均株価の下落を受け112.16円付近まで下落しました。欧州市場では、中国当局者の話として「米国債の購入ペースの減速や中断を推奨」と伝わると、ドル円は下値を模索する展開となり11月28日以来の安値水準となる111.27円付近まで下押ししました。NY市場では、ナイトセッションの日経平均株価が軟調に推移したことやNYダウ平均の軟調な推移を受け111円台前半での推移となり、前日比では1.162円安い111.435円で取引を終えました。
≪2017年1月10日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り28% 買い72%
ユーロ・円 :「ベア」 売り61% 買い39%
英ポンド・円 :「ブル」 売り41% 買い59%
豪ドル・円 :「ブル」 売り25% 買い75%
NZドル・円 :「ブル」 売り20% 買い80%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り75% 買い25%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 外貨準備高 12月
09:30 AUD 小売売上高[前月比] 11月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・速報値 11月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・速報値 11月
19:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 11月
21:30 EUR 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
22:30 CAD 新築住宅価格指数[前月比] 11月
22:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比] 12月
22:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比] 12月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
04:00 USD 月次財政収支 12月
06:45 NZD 住宅建設許可件数[前月比] 11月
- 今日のトレードポイント -
本日のドル円は上値が重い展開が想定されます。10日 米ダラス地区連銀のカプラン総裁は、連邦準備理事会(FRB)は税制改革による米景気の「過熱リスク」を警戒すべきとの見解を示しました。同総裁は税制改革が企業投資を拡大させる可能性がある反面、すでに持続不可能な債務水準をさらに押し上げる恐れがあると指摘しています。さらに中国当局者の話として、「米国債購入ペースの減速や中断を推奨」との話も出ております。実際、中国が米国債の購入に消極的なスタンスを取ったならば、米経済にとってはマイナスになるためドル売りの地合いを誘発する懸念があります。これらを受け本日のドル円は上値の重い展開が予想されるため、株式市場や債券市場の動向に注意をしてポジション管理を徹底したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 110.80-112.30
ユーロ・円 132.00-134.50
ポンド・円 149.00-152.00