ドル円は3日続落
昨日のドル円は、東京市場において下落して始まった日経平均株価が一時プラス圏を回復したことを支えに112.79円近辺まで上昇しました。後場に入り日経平均株価が一時120円近く下落すると、ドル円は112.50円台まで押し戻されましたが、時間外の米10年債利回りが上昇したことから下値も限定的となりました。欧米市場では、米長期金利やナイト・セッションの日経平均先物の上昇を支えに112.88円付近までじり高となりましたが上値は限定的となりました。11月米小売売上高や前週分の米新規失業保険申請件数は市場予想より強かったものの、ユーロ絡みの取引が中心となり動意を欠く展開となりました。その後、米長期金利の上昇幅縮小や日経平均先物の下落を横目にドルは売られ112.06円近辺まで下げ足を速めました。引けに掛けては若干買い戻され112.30円台で取引を終えました。
≪2017年12月14日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り35% 買い65%
ユーロ・円 :「ベア」 売り65% 買い35%
英ポンド・円 :「ブル」 売り45% 買い55%
豪ドル・円 :「ブル」 売り22% 買い78%
NZドル・円 :「ブル」 売り17% 買い83%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り66% 買い34%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 日銀短観・四半期大企業製造業業況判断 10-12月期
08:50 JPY 日銀短観・四半期大企業製造業先行き 10-12月期
08:50 JPY 日銀短観・四半期大企業全産業設備投資[前年度比] 10-12月期
16:00 TRL 失業率 9月
19:00 EUR 貿易収支 10月
19:30 RUB ロシア中銀政策金利
22:30 CAD 製造業出荷[前月比] 10月
22:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 12月
23:15 USD 鉱工業生産[前月比] 11月
23:15 USD 設備稼働率 11月
06:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 10月
- 今日のトレードポイント -
上院共和党から3人以上の造反者が出れば、米税制改革法案は可決できなくなるため税制改革法案の可決を巡り懸念が浮上しています。これを受け本日のドル円は上値の重い展開が予想されます。年内に残された大きな材料は税制改革法案のため要人発言には注意したいです。また、米経済指標が弱い結果となれば、今の相場では直ぐにドル売りで反応することが予想されます。ただ、下値も限定的になっているため経済指標の結果だけでは大きな下落にはならないと思われます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 111.80-113.00
ユーロ・円 131.50-133.40
ポンド・円 148.00-153.20