今週のFOMCに注目
金曜日のドル円は、東京市場において日経平均株価が序盤から堅調に推移したことを背景にドル買いが先行しました。本日は週末の実質5・10日(ゴトー日)とあって仲値に向けたドル買いが入ったほか、その後も日経平均株価が320円超高まで上昇すると、ドル円は113.40円近辺まで値を上げました。 欧米市場では、ナイト・セッションの日経平均先物の上昇や、米長期金利の上昇を支えに113.58円付近まで上昇。注目されていた米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比22万8000人増と予想の前月比19万5000人増を上回ったものの、平均時給が前月比0.2%上昇と予想の前月比0.3%増を下回ったことがわかると113.13円近辺まで失速しました。取引終盤以降は、NYダウ平均の上昇を支えに113.50円台まで再び値を上げて取引を終えました。
≪2017年12月8日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り48% 買い52%
ユーロ・円 :「ベア」 売り73% 買い27%
英ポンド・円 :「ベア」 売り55% 買い45%
豪ドル・円 :「ブル」 売り17% 買い83%
NZドル・円 :「ブル」 売り14% 買い86%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り66% 買い34%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 四半期法人企業景気予測調査・大企業業況判断指数(BSI) 10-12月期
08:50 JPY マネーストックM2[前年同月比] 11月
16:00 TRL 四半期国内総生産(GDP)[前年比] 7-9月期
- 今日のトレードポイント -
今週はいよいよ米国のFOMCの発表が13日に控えています。利上げ自体はすでに規制路線で確実視いるため、サプライズがない限り利上げによる反応は乏しいとみます。逆に来年以降の利上げペースに変更があれば、大相場になります。ただ、利上げが行われるも利上げペースも変わらないとなった場合には利食い売りが出ると想定されるため、ロングポジションを保有している場合は注意しておきたいです。また、米税制改革法案も早期一本化に向けて動き出しており、ここがうまくまとまればドル買い円売りのトレンドが発生するとみてます。その他、イスラエルや北朝鮮による地政学リスクも高まっているほか、EU離脱問題も強く意識されているためヘッドラインに注意して取引を行いたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 112.70-114.00
ユーロ・円 132.80-134.50
ポンド・円 150.00-154.00