FXレポート

クリスマス休暇!市場閑散として方向感でず!

昨日のドル円だが、東京市場ではクリスマス休暇による取引参加者の減少を背景に、動意は薄く83.80円前後で方向感に乏しい値動きとなった。しかし、欧州時間では時間外取引の米10年債利回りが低下したことに加え、中国がポルトガル国債を40-50億ユーロ購入する準備をしていると報道が伝わると、ユーロドルの急激な上昇につられてドル円は83.45円付近まで下落した。NY勢参加後はショートカバーが入り一時83.60円付近まで持ち直す局面もあったものの、米四半期実質国内総生産(GDP)が発表され前期比年率+2.6%と市場予想の+2.8%より弱かったことを受けて83.413円まで下落、この日安値を更新した。ただ、引けにかけては米10年債利回りが前日比でプラス圏まで回復したことを背景に83.70円付近まで反発し83.582円で取引を終えた。

ユーロ円は、東京時間から欧州時間に入るまでクリスマス休暇の影響で取引参加者が乏しく市場が閑散とする中、110円を挟んで約5銭程度の狭いレンジ取引となった。しかし、欧州勢参入後は、欧州のソブリンリスクが意識されリスク回避の円買いが優勢の展開となったことや、対スイスフランで一時1.25スイスフランを割り込みユーロ発足以来の最安値となるなどユーロ売りの強いバイアスから109.60円付近まで下落した。NY時間に入ってもアイルランドとドイツの10年物国債の利回りスプレッドが拡大すると一時109.197円まで下げ幅を拡大した。引けにかけて、ポジション調整の買いやショートカバーが入ったことで小幅に上昇したものの、109.456円で取引を終え6営業日連続の下落となっている。

                             本日の展開

本日のドル円は、米景気回復期待や株高連鎖期待を背景に下値では押し目買いを検討してみるのも手だが、IMM通貨先物の取組を見ると投機筋の円ロングが1万枚程度まで縮小しており、ドルの買い戻しは概ね一巡しているとの見方もできるほか、84円台の本邦売りオーダーをこなして一段高となるにはエネルギー不足感は否めず、上値追いには注意しておきたい。また本日は日本の祝日、金曜日はクリスマスイブ、そして週明け月曜日まではクリスマス休暇となることから、明確な方向感は見いだせない可能性も小さくないだろう。ただし、今夜発表予定の米新規失業保険申請件数、ミシガン大学消費者態度指数、米新築住宅販売件数の結果次第では、薄商いのなか一時的にボラティリティが高くなる危険性があり注意しておきたい。

ユーロ円は、ここ最近相次いでいる欧州のソブリン格下げ絡みの報道を背景に6営業日続落しているから市場の短期的なポジションはユーロショートに傾いている。その中クリスマス休暇や、年末に向けた調整からシュートカバーが入る展開が予測され、新たな悪材料が飛び込んでくる可能性も考えられる。また、欧州PIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)諸国の国債利回りの上昇傾向は続いている上、ベルギーやフランスもCDS保証料が跳ね上がるなど懸念が飛び火していることから、ユーロを値頃感から買い進むには注意が必要となろう。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円   82.80-84.20
ユーロ・円 108.20-110.60
ポンド・円 126.90-1130.80

【今日の主な経済指標】
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)
16:45 FRF 消費支出
16:45 FRF 卸売物価指数(PPI)
22:30 CAD 月次国内総生産(GDP)
22:30 USD 個人所得
22:30 USD 耐久財受注
22:30 USD 個人消費支出(PCE)
22:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く
22:30 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)
22:30 USD 新規失業保険申請件数
23:55 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値
00:00 USD 新築住宅販売件数

≪2010年12月22日クローズ時点≫
 ドル・円   :「ブル」
 ユーロ・円  :「ブル」
 ユーロ・ドル :「ブル」
 英ポンド・円 :「ブル」
 豪ドル・円  :「ブル」
 NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

ドル円は「ブル」
米四半期実質国内総生産(GDP)は結果が予想を下回ったものの、5四半期連続での
プラス成長となり景気回復基調が確認され、参加者も強気な姿勢を崩しておらず
「ブル」優勢となった。好調な米国経済指標や大型減税による景気浮揚期待を背景
に、NYダウは26ドル高となり年初来高値を連日更新、10年債利回りも3.3%台で底
堅く推移しており、ドルの堅調な地合いは継続するのではと考えられる。テクニカ
ル面では12月15日直近高値84.50円→12月22日直近安値83.39円の61.8%戻しとなる
84.08円を短期的な上値目標としてみたい。

ポンド円は「ブル」
英四半期国内総生産は、改定値から下方修正されたことを背景にポンド売りを進行
したものの、参加者は押し目買いのチャンスとみて「ブル」優勢。しかし、キャメ
ロン政権が戦後最大の予算削減を実施しているほか、ユーロ圏債務危機に伴うリス
クへの警戒感も増してきており、英国の経済成長は鈍化することも考えられること
から、ダウンサイドリスクが高まりそうだ。また、大台の130.00円を明確に割り込
んでおり、テクニカル的な地合いも弱く、短期的には10月安値である126.448円を
試す展開も想定される。

豪ドル円は「ブル」
クリスマス休暇に入り薄商いの中、東京・欧州市場でともに約20銭前後のレンジ取
引となっていたが、NY市場に入ると米長期金利の上昇に加え、欧米株式市場や商品
相場が比較的に堅調に推移していたことを背景に豪ドル買いを誘い「ブル」となっ
た。テクニカル的に見ると5日、25日、75日の移動平均はいずれも上向きに傾いて
おり、上昇トレンドと確認できよう。上値目標は直近のレジスタンスラインとなる
83.70円付近がとし、仮に上抜けた場合は、心理的な節目となる84円台を目指す展
開が考えられそうだ。

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