FXレポート

米国経済の出口戦略は!?要人の発言に注目か!

先週末のドル円は序盤、前日の米連邦準備制度理事会(FRB)が公定歩合を0.5%から0.75%へ引き上げた影響から、米国経済の回復に向けて兆しが見えつつあることからドル買いが進んだ。だが、本邦輸出勢の売りが観測されたことや短期勢の利益確定の売りに押され91円台後半で揉み合いとなった。その後、FRB幹部らが近い将来の利上げについて否定的な発言から早期の金融引き締め懸念が後退したことや、NY株式市場で小幅に上昇したこともあり、再度ドル買い優勢の展開となった。また、商品相場も一段高となったことで資源国通貨中心に円売りが広がり、19日高値92.145円まで上昇した。だが、次第に週末要因のポジション調整からドル売りの動きとなり取引終了間際には19日最安値91.552円をつけ、最終的には安値に近い91.576円で取引を終えた。

ユーロ円は序盤、東京株式市場で米国の金融引き締めへの警戒感からアジア関連株が軒並み下落したことを背景に、円買いが進み19日安値の123.538円をつけた。その後は一転して、米国1月の消費者物価指数が弱い内容となりドル安に振れるなど、週末特有のショートカバーも入り本日高値124.786円まで上昇した。引けにかけ小幅に反発したが、戻りは限定的で124.631円で取引を終えた。

                      今週の展開

今週のドル円は、24日に米下院金融委員会の公聴会でバーナンキFRB議長の議会証言を予定されており、公定歩合引き上げに関してコメントするかどうかに注目される。ロックハート米アトランタ地区連銀総裁が「公定歩合の引き上げが、金融政策の引き締めが近いとのサインと受け止めるべきではない」と述べ、相次いでFRB幹部から早期のFF金利の利上げに対して否定的な発言があったことから、FRB議長の議会証言の内容次第では大きく動意づく可能性も視野に入れるべきであろう。また、重要な米経済指標の発表も週末にかけて多数控えており、結果次第では大きく動く可能性もある為、注意が必要か。

ユーロ円は、ユーロ圏の財政問題が依然として懸念材料として根底にあるが、ギリシャ問題で一部報道においてドイツが救済案を発表するのではといった思惑や、商品価格が上昇したことでリスク選好意欲の高まりからユーロ買いにつながったことから、ユーロ圏の財政問題はもちろんのこと、商品価格の動向においても注意しておきたい。先週に引き続き上値を試す展開が予想されるが、2月17日の直近高値124.845円をブレイクできるかどうかがポイントとなりそうだ。また中華圏では、旧正月を終え市場参加者が増えることもあり、為替市場全体への影響も見極めて行きたい。


[今日の予想レンジ]
ドル ・円  90.20-93.50
ユーロ・円 122.50-125.30
ポンド・円 138.50-144.00

【今週の主な経済指標】
02/23(tue)
08:50     (日) 1月25・26日日銀金融政策決定会合議事要旨                   
18:00     (独) 2月IFO業況指数    
18:30     (南ア) 第4四半期GDP    前期比
21:45     (米) 週間チェーンストア売上高
22:00     (米) ブラード米セントルイス地区連銀総裁講演                   
22:55     (米) 週間レッドブック大規模小売店売上高
23:00     (米) 12月S&Pケース・シラー住宅価格指数
02/24(wed)
00:00     (米) 2月消費者信頼感指数
08:50     (日) 1月貿易統計          
16:00     (独) 第4四半期GDP(確報値)
16:00     (独) 3月GFK消費者信頼感指数
19:00     (ユーロ) 12月製造業受注                   
21:00     (米) 週間住宅ローン借換申請指数
02/25(thu)
00:00     (米) 1月新築住宅販売件数
09:30     (豪) 第4四半期民間設備投資    前期比
18:00     (独) 2月失業率
18:00     (独) 2月失業者数(増減)    
18:00     (ユーロ) 1月マネーサプライ
19:00     (ユーロ) 2月業況感指数
22:30     (米) 1月耐久財受注
22:30     (米) 週間新規失業保険申請件数
02/26(fri)
08:30     (日) 1月全国消費者物価コア指数
08:30     (日) 2月東京都消費者物価コア指数
08:50     (日) 1月商業販売統計                   
08:50     (日) 1月鉱工業生産(速報値)
18:30     (英) 第4四半期GDP(改定値)                   
19:00     (ユーロ) 1月消費者物価指数(確報値)
22:30     (米) 第4四半期個人消費支出価格コア指数(改定値)
22:30     (米) 第4四半期GDP(改定値)                   
22:30     (米) 第4四半期個人消費支出価格指数(改定値)
22:30     (加) 第4四半期経常収支         
23:45     (米) 2月シカゴ購買部協会景気指数
23:55     (米) 2月ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)    
24:00     (米) 1月中古住宅販売件数

≪2010年2月19日クローズ時点≫
 ドル・円   :「ブル」
 ユーロ・円  :「ブル」
 ユーロ・ドル :「ブル」
 英ポンド・円 :「ブル」
 豪ドル・円  :「ブル」
 NZドル・円  :「ブル」

 ※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

 ドル円は「ブル」
 米連邦準備制度理事会(FRB)の公定歩合の引き上げにより、FF金利の利上げ期待感から、参加者
 は「ブル」を選択。今週は米国債の入札が行なわれるが、更なる長期金利の上昇に繋がるかを注目
 したい。

 ユーロ円は「ブル」
 欧州株式市場が好調なことから、ユーロ円も上値を追う展開となり参加者は「ブル」を選択した模
 様。今週の経済指標では、英GDPや独GDPが発表されるため、今後をうらなう試金石となる可能性が
 あるため、警戒して行きたい。

 豪ドル円は「ブル」
 商品相場の上値が拡大していることから、資源国通貨の側面をもつ豪ドル買い優勢の動きとなり、
 参加者は「ブル」を選択している模様。市場では利上げに関して織り込み済みという見方もあるが、
 他通貨(主に米ドルと円)との金利差拡大の思惑から買われやすい展開が予想される。また本日か
 ら貿易相手国である中国が旧正月明けのということもあり、初動が気になるところでもある。

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