FXレポート

英選挙の出口調査は与党過半数達せず

昨日のドル円は、109.818円で取引を開始した後、110.381円まで反発。東京市場では日銀の出口戦略を「時期尚早」としていたものを「説明重視」の姿勢に改めるとの一部報道が伝わると、円は全面高となり109.380円まで急ピッチに下落しました。もっとも、この水準では買いが強く欧州勢も買いで反応したことから110円台まで大幅に反発しました。NY市場では注目されていたコミー前FBI長官の議会証言は事前に原稿が公表されていただけに新味はなくドル円は110.381円まで上昇し前日比では0.230円高い110.041円で取引を終えました。

≪2017年06月8日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」    売り28% 買い72%
ユーロ・円  :「ベア」       売り66% 買い34%
英ポンド・円 :「ベア」    売り54%  買い46%
豪ドル・円  :「ブル」      売り22%  買い78%
NZドル・円   :「ブル」      売り28% 買い72%
ユーロ・ドル :「ベア」    売り81% 買い19%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY マネーストックM2[前年同月比] 5月
10:30 AUD 住宅ローン件数[前月比] 4月
13:30 JPY 第三次産業活動指数[前月比] 4月
15:00 DEM 貿易収支 4月
15:00 DEM 経常収支 4月
15:45 FRF 財政収支 4月
15:45 FRF 鉱工業生産指数[前月比] 4月
17:30 GBP 鉱工業生産指数[前月比] 4月
17:30 GBP 製造業生産指数[前月比] 4月
17:30 GBP 貿易収支 4月
21:30 CAD 四半期設備稼働率 1-3月期
21:30 CAD 失業率 5月
21:30 CAD 新規雇用者数 5月
23:00 USD 卸売在庫[前月比] 4月

- 今日のトレードポイント -
トランプ米大統領のロシア疑惑についてコミー前FBI長官の議会証言があったものの、為替への影響は限定的で過度なリスクオフ姿勢が緩和したことで素直に反発する形になっています。ただ、トランプ米大統領への疑惑の目は全て払拭したわけではないため、新たな材料が投下された場合には再びリスクオフの展開になるため、まだまだ強気一辺倒とはいかないとみてます。一方で、英選挙は出口調査の結果を受けて、与党の保守党が過半数を取れないとの報道を受けて強烈なポンド売りとなりポンド円は8日終値142.327円から9日始値139.586円と大きく窓を開けて取引が開始されています。本日の午後には結果が確定しますが、保守党の獲得議席は過半数まで10議席程度のため、出口調査が外れることも想定し取引に臨みたいです。


[今日の予想レンジ]
ドル・円            109.80-110.50
ユーロ・円        123.00-124.00
ポンド・円        140.00-143.00
 

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