FXレポート

G8関連の要人発言に注目

昨日のドル円は、98.199から98.860のレンジ相場となり限定的な動きとなった。
これは先週の雇用統計で全面的にドル高に大きく動いた為、リスク回避の円買いが集まり下落したが、
景気回復の期待感からか底堅く推移した。

ポンド円は東京時間で155.50近辺まで下落したが英ブラウン首相続投を意識したポンド買いによって、
158.50近辺まで上昇。結局158.10近辺で取引を終えた。

ユーロ円は米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がアイルランドの格付けを
引き下げたことでユーロ売りに拍車がかっかた。朝方つけた136円近辺からロンドン時間では
134円を割り込み一時133円台に突入したが、NY時間で徐々に回復し、結局136.90近辺で取引を終えた。

本日は重要な経済指標等の材料が乏しいため、方向感が定まりにくい展開が予想される。
そのため、要人の発言や北朝鮮関連の報道について注目をしたい。
また、本日EU財務相会合も控えており、突発的な要人発言には十分注意が必要である。

[予想レンジ]
ドル・円   97.50~ 98.80
ユーロ・円 136.00~137.30  
ポンド・円 157.30~159.20

【今日の主な経済指標】
  9 (火)14:00 JPY  景気先行CI指数(4月)(速報値) 予想(N/A)  前回(76.3)
        14:00 JPY  景気一致CI指数(4月)(速報値) 予想(N/A)  前回(85.1)
 
 さて、マーケット参加者のポジションは......

 ≪2009年6月8日クローズ時点≫
 ドル・円  : ベア
 ユーロ・円 : ブル
 ユーロ・ドル: ブル
 英ポンド・円: ベア
 豪ドル・円 : ブル
 NZドル・円 :  ブル
 ※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

  ドル・円は「ベア」、参加者は、雇用統計によって上昇したドル円が買われ過ぎと見ているようだノーベル経済学者のポール・クルーグマン氏が景気後退(リセッション)は9月までに終了するとの見解を示したことにより、ダウ平均が引けにかけて大きく上げたが、この影響でドル買いが押し進めるかを注目したい。

  ユーロ・円は「ブル」、円の材料が乏しいためか、参加者はユーロ買いとなっている。但し、ドル円と同様に上値が重くなっている。
 
  ユーロ・ドルは「ブル」、先週のアメリカの雇用統計や株式が堅調な動きだったことにより、ドル買いが優勢になっている。今週の経済指標の結果や要人の発言に注意したい。

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