FXレポート

債券・株式市場の上昇を受けドル買いの流れへ!

昨日のドル円は、112.601円で取引を開始した後、ムニューチン次期米財務長官が「過度に強いドルは短期的にマイナスの可能性」と語り、前日NY時間終了間際に売りが強まった流れを引き継ぎ、日通し安値となる112.527円まで下落しました。東京市場において、市場では「112.50円には本邦長期資金の買いが観測されている」との指摘があり、下値の堅さを確認すると反発し、日経平均株価のプラス圏浮上も支えとなり113.13円近辺まで持ち直しました。その後、米10年債利回りの低下を嫌気して112.55円付近まで再び下げましたが、一巡すると113円台を回復するなど方向感が定まらない値動きとなりました。欧州市場では、時間外の米10年債利回りが上昇幅を拡大したほか、ナイト・セッションの日経平均先物が強含んだことを支えにじりじりと上昇し、113.30円を挟んだ値動きとなりました。NY市場に入ると、12月米中古住宅販売件数が予想より弱い結果となったこともあり、ドル円は112.90円付近まで下げる場面も見られたものの、その後はドルの買い戻しが優勢となりました。NYダウ平均が一時140ドル超上昇したことや、ナイト・セッションの日経平均先物が170円上昇したことを受け、円売り・ドル買いが優勢となり日通し高値となる113.89円近辺まで値を上げました。前日比では0.985円高い113.811円で取引を終えました。

≪2017年01月24日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」    売り42% 買い58%
ユーロ・円  :「ベア」     売り61% 買い39%
英ポンド・円 :「スクエア」  売り50%  買い50%
豪ドル・円  :「ブル」      売り24%  買い76%
NZドル・円   :「ブル」      売り36% 買い64%
ユーロ・ドル :「ベア」     売り68% 買い32%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース) 12月
09:30 AUD 四半期消費者物価(CPI)[前期比] 10-12月期
09:30 AUD 四半期消費者物価(CPI)[前年同期比] 10-12月期
16:45 FRF 企業景況感指数 1月
18:00 DEM IFO企業景況感指数 1月
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
23:00 USD 住宅価格指数[前月比] 11月
01:00 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
06:45 NZD 四半期消費者物価(CPI)[前期比] 10-12月期

- 今日のトレードポイント -
ムニューチン次期米財務長官は、長期的にはドル高が望ましいとの見解を示した一方で、過度に強いドルは短期的にはマイナスと発言しているため、目先は円安を好まないとの見解が強まっています。これを受け本日のドル円は、横ばいもしくは下値模索の展開が予想されます。ただ、ドルの上昇要因を想定する材料としては、米長期金利の上昇や大型減税、インフラ投資に関する政府要人発言が考えられるため、債券市場や政府要人発言には注意をして取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円            112.30-114.50
ユーロ・円       120.00-123.50
ポンド・円        138.00-144.50

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