FXレポート

ドルは再び上昇基調を回復!

昨日のドル円は、110.787円で取引を開始した後、東京市場において福島沖地震の影響から日経平均株価が50円超下げたほか、時間外の米10年債利回りも低下したことで日通し安値となる110.29円近辺まで下げ足を速めました。その後、日経平均株価がプラス圏に浮上し70円近く上昇すると、米10年債利回りも上昇に転じたことで、ドル円は110.90円付近まで持ち直しました。欧州市場では、時間外の米10年債利回りの上昇を手掛かりにドル買いが先行し、一時111.23円近辺まで値を上げましたが、米10年債利回りが再び低下するとドル売りに押され110.55円付近まで失速しました。その後は111円を挟んだ値動きとなりました。NY市場では、米金利が再び上昇したほか、10月米中古住宅販売件数や11月リッチモンド連銀製造業景気指数が市場予想を上回る結果となると、ドル買いが再開し、日通し高値となる111.35円近辺まで上昇しました。取引終盤以降は上値の重い展開となり、一時111.00円を割り込むなど方向感を欠く値動きとなり、前日比では0.325円高い111.087円で取引を終えました。
 
≪2016年11月22日クローズ時点≫
ドル・円    :「ベア」     売り58% 買い42%
ユーロ・円  :「ベア」      売り67% 買い33%
英ポンド・円 :「ブル」     売り45%  買い55%
豪ドル・円  :「ブル」      売り29%  買い71%
NZドル・円   :「ブル」      売り40% 買い60%
ユーロ・ドル :「ブル」      売り46% 買い54%

【今日の主な経済指標】
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 10月
17:00 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 11月
17:00 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 11月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前月比] 10月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 10月
17:30 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 11月
17:30 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 11月
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 11月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 11月
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
22:30 USD 耐久財受注[前月比] 10月
22:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 10月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
23:00 USD 四半期住宅価格指数[前期比] 7-9月期
23:00 USD 住宅価格指数[前月比] 9月
00:00 USD 新築住宅販売件数[年率換算件数] 10月
00:00 USD 新築住宅販売件数[前月比] 10月
00:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 11月
04:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

- 今日のトレードポイント -
 ドル円は、インフレが高進するとの観測や昨日発表された10月米中古住宅販売件数が好調な結果となったことで、12月の利上げ観測に加え来年は一段と引き締めが行われるとの見方が台頭し、ドルは再び上昇基調を回復しました。本日も基本的にはドル買いのスタンスを取り、FOMC議事要旨の内容に注意をして取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円            111.00-112.00
ユーロ・円        117.00-119.30
ポンド・円        136.00-141.00

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