FXレポート

米小売売上高が大きく下方修正!ドル売られる!

昨日のドル円は、113.765円で取引を開始した後、東京市場午前においては5・10日(ゴトー日)にあたり仲値に向けたドル買いが散見され113.93円近辺まで上げたものの上値は限られました。その後は日銀金融政策決定会合の結果公表を控えて113.80円を挟んで思惑的な売買が交錯する展開となるなか、日通し高値となる114.11円近辺まで買われる場面も見られました。日銀は金融政策決定会合でマネー・リザーブ・ファンド(MRF)のマイナス金利適用を除外したほか、0%が適用される「マクロ加算残高」を3カ月ごとに見直すことなどを発表しましたが、マネタリーベースの年間80兆円増加や当座預金に0.10%のマイナス金利を適用する現状の金融政策を維持したことで、一部では追加緩和が期待されていただけにドル売りが優勢になり、113.21円近辺まで下げ足を速めました。欧米市場では、ナイト・セッションの日経平均先物やNYダウ先物が軟調に推移したことでリスク回避のドル売りが先行しました。2月米小売売上高は市場予想を上回る結果となったものの、前回値が大幅に下方修正されたことで米10年債利回りの低下とともに下げ幅を拡大し、一時112.63円近辺まで下げ足を速め日通し安値をつけました。その後は100ドル超下落して始まったNYダウ平均が買い戻されたほか、米10年債利回りが上昇に転じたことなども支えとなり113.10円付近まで持ち直しました。一方で、米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を明日に控えていることもあり、その後は113.00円近辺でのもみ合いが続き、前日比では0.635円安い113.139円で取引を終えました。

≪2016年03月15日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」 売り21% 買い79%
ユーロ・円  :「ブル」  売り48% 買い52%
英ポンド・円 :「ブル」 売り30%  買い70%
豪ドル・円  :「ブル」 売り18%  買い82%
NZドル・円   :「ブル」 売り 7% 買い93%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り72% 買い28%

【今日の主な経済指標】
18:30 GBP 失業保険申請件数 2月
18:30 GBP 失業率 2月
18:30 GBP 失業率(ILO方式) 1月
19:00 EUR 建設支出[前月比] 1月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
20:00 ZAR 小売売上高[前年同月比] 1月
21:30 CAD 製造業出荷[前月比] 1月
21:30 USD 住宅着工件数[年率換算件数] 2月
21:30 USD 住宅着工件数[前月比] 2月
21:30 USD 建設許可件数[年率換算件数] 2月
21:30 USD 建設許可件数[前月比] 2月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 2月
21:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 2月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 2月
21:30 CAD 対カナダ証券投資額 1月
22:15 USD 鉱工業生産[前月比] 2月
22:15 USD 設備稼働率 2月
03:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
03:30 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
06:45 NZD 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 10-12月期

- 今日のトレードポイント -
本日は米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表があり、大方の予想では金融政策は据え置かれる見方が優勢となっておりドル円相場は上値の展開が予想されます。ただ雇用の順調な回復を考えるとタカ派的な内容になる可能性も考えられます。仮に市場がタカ派的な内容と判断した場合には早期の金融引き締めへの警戒感を受けリスクオフの流れを誘発する可能性も考えられるため、発言内容を見極めポジション管理に注意したいです。
 
[今日の予想レンジ]
ドル・円         112.00-114.00
ユーロ・円    124.00-127.50
ポンド・円     158.00-163.50

知りたい語句を入力して、検索ボタンを押してください

トレイダーズ証券

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第123号 加入協会 日本証券業協会 金融先物取引業協会 第二種金融商品取引業協会 日本投資顧問業協会 トレイダーズ証券は、上場企業トレイダーズホールディングス(スタンダード市場上場8704)の100%子会社です。