FXレポート

日銀金融政策決定会合の発表を受けてドル円は荒い動き!

先週金曜日のドル円は、東京市場では日経平均株価が軟調に推移したことで、上値が重かったものの、日銀金融政策決定会合で「マネタリーベースが、年間約80兆円に相当するペースで増加するよう金融市場調節を行う」との発表を受けて一時123.50円近辺まで急速に円売り圧力が強まりました。その後、追加緩和ではなく「量的・質的金融緩和」の補完措置との発表を受けて、日経平均株価が一時500円超高からマイナスに転じ121円台まで急落する荒い動きとなりました。その後も日経平均株価が370円安まで下げ幅を広げたことで、下値を徐々に切り下げました。欧米市場では、東京市場の流れを引き継ぎ一時121.10円近辺まで円買いが加速しました。引けにかけて、NYダウが360ドル超安となったほか、米10年債利回りも低下したことで、戻りは鈍く前日比では1.371円低い121.245円で取引を終えました。

≪2015年12月18日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・円  :「ブル」  売り48% 買い52%
英ポンド・円 :「ブル」 売り17%  買い83%
豪ドル・円  :「ブル」 売り17%  買い83%
NZドル・円  :「ブル」 売り23% 買い77%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り61% 買い39%

【今日の主な経済指標】

16:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 11月
 0:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 12月

- 今日のトレードポイント -
ドル円は、先週約10年ぶりに米連邦準備理事会(FRB)が利上げに踏み切り、今後も段階的な引き上げへの期待も高まりドルの底堅さが見込まれるなか、日銀金融政策発表を受けて円売り・ドル買いを進めづらい展開となっています。また年内の重要イベントを終え、徐々に市場参加者が減少するなかで積極的に買い進める動きも限定的となりそうです。流動性の極端な低下から上下に値動きが荒くなるリスクを警戒しつつ、原油や株式相場をにらみながら取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    121.00-123.00
ユーロ・円 132.00-134.00
ポンド・円 182.00-185.00

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