FXレポート

中東の地政学リスクが一段と高まる!

昨日のドル円は、東京市場では仲値に向けたドル買いが散見されたものの、日経平均株価が方向感の欠ける動きとなったことで伸び悩みました。仲値後は、ドル売り圧力が強まり122.70円近辺まで値を下げました。午後は、日経平均株価が堅調に推移しましたが、株高を手掛かりにしたドル買いは限定的となりました。欧州市場では、手掛かり材料に乏しいなか、一方的に下落する展開にもならず122.65円近辺でもみ合いが続きました。その後、時間外のダウ先物やナイト・セッションの日経平均先物が下落したことをながめ徐々に値を切り下げました。トルコ軍がシリアとの国境近くでロシア軍機を撃墜したとの報道を受け、中東の地政学リスクが高まりました。NY市場では、時間外のダウ先物が下げ幅を拡大したほか、米10年債利回りが低下したことで売りが強まりました。ただ、9月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が予想を上回ったほか、7-9月期米国内総生産(GDP)改定値は前期比年率2.1%増と予想通りの結果となり、米10年債利回りが一転上昇に転じたことで122.50円近辺まで値を戻しました。引けにかけては、新規材料難のなか方向感に乏しい展開が続き、前日比では0.262円低い122.548円で取引を終えました。

≪2015年11月24日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り33% 買い67%
ユーロ・円  :「ブル」 売り28% 買い72%
英ポンド・円 :「ブル」 売り27%  買い73%
豪ドル・円  :「ブル」 売り29%  買い71%
NZドル・円  :「ブル」 売り12% 買い88%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り32% 買い68%

【今日の主な経済指標】

 8:50 JPY 企業向けサービス価格指数[前年同月比] 10月
 8:50 JPY 日銀・金融政策決定会合議事要旨
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 9月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 9月
16:45 FRF 消費者信頼感指数 11月
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
22:30 USD 個人消費支出(PCE)[前月比] 10月
22:30 USD 個人所得[前月比] 10月
22:30 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前月比] 10月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
22:30 USD 耐久財受注[前月比] 10月
22:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 10月
23:00 USD 住宅価格指数[前月比] 9月
23:00 USD 四半期住宅価格指数[前期比] 7-9月期
 0:00 USD 新築住宅販売件数[年率換算件数] 10月
 0:00 USD 新築住宅販売件数[前月比] 10月
 0:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 11月

- 今日のトレードポイント -
先日のパリ同時多発テロを受けて米仏首脳は、「イスラム国」掃討強化で合意したほか、シリアとトルコの国境付近でロシア軍機がトルコ軍に撃墜されたとの報道もあり、中東の地政学リスクが一段と高まっているため下値への警戒を強めたいところです。また米国の経済指標の11月米消費者信頼感指数は90.4と、予想の99.5を下回り2014年9月以来の低水準となったためドルの重しとなっています。本日は、米新規失業保険申請件数や米個人消費支出、新築住宅販売件数、ミシガン大学消費者態度指数等の米経済指標が目白押しとなっており動向を見極めて取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    122.00-123.50
ユーロ・円 130.00-132.00
ポンド・円 184.00-186.00

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