FXレポート

米株安・金利低下でドル円の上値重し!

 昨日のドル円は、東京市場では対オセアニア通貨などでドル高が進んだ影響から123円台までジワリと上昇しました。その後は、日本が祝日ということもあり狭いレンジでもみ合いとなりました。欧州市場では、時間外の米10年債利回りが上昇したことを受けてドル高地合いとなったものの、材料難から伸び悩みとなりました。その後、11月独製造業・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を上回ったことでユーロ買い・ドル売りが先行したものの、すぐに買い戻しされ方向感の乏しい展開となりました。NY市場では、上昇していた米10年債利回りが一転して低下に転じたためドル売りが先行したほか、10月米中古住宅販売件数が予想を下回ったことで123円台を割り込んで推移しました。引けにかけても米金利低下などが相場の重しとなり、前日比では0.042円低い122.810円で取引を終えました。

≪2015年11月23日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り37% 買い63%
ユーロ・円  :「ブル」 売り27% 買い73%
英ポンド・円 :「ブル」 売り35%  買い65%
豪ドル・円  :「ブル」 売り23%  買い77%
NZドル・円  :「ブル」 売り12% 買い88%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り43% 買い57%

【今日の主な経済指標】

16:00 DEM 国内総生産(GDP、改定値)[前期比] 7-9月期
16:00 DEM 国内総生産(GDP、改定値)[前年同期比] 7-9月期
16:45 FRF 企業景況感指数 11月
18:00 DEM IFO企業景況感指数 11月
19:00 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
22:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)[前期比年率] 7-9月期
23:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 9月
 0:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 11月
 0:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 11月

- 今日のトレードポイント -
ドル円は、10月の米中古住宅販売が市場予想に届かず、米株安や長期金利の低下でドルの上値の重しとなりました。なお、予想より落ち込んだものの、通年では月平均以上の水準であり住宅市場の底堅さが保たれている内容となり下値も限定的となっています。一方で、ダニエル・タルーロ米連邦準備理事会(FRB)理事が昨日の「米国経済は依然として複雑」「インフレには引き続き不確実性が多い」と発言し、米連邦公開市場委員会(FOMC)による12月の利上げに慎重な見方を示しました。12月の米国利上げを前提とするドル高地合いも一方的に買い進むだけの勢いはなく株価や長期金利の動向をながめながら、短期的にはレンジ相場を想定し逆張りスタンスで取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    122.00-123.50
ユーロ・円 131.00-133.00
ポンド・円 186.00-189.00

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