FXレポート

NY連銀総裁の発言を受けてドルは弱含む展開か!

昨日のドル円は、東京市場では10月豪雇用統計で、失業率が5.9%と予想の6.2%より強い数字となったほか、新規雇用者数が5万8600人増と予想を大幅に上回ったため豪ドルの買い圧力が強まりました。また対豪ドルでドル売りが強まった流れを受けてドル円も122.70円近辺まで値を下げました。その後は、日経平均株価の持ち直しなどを手掛かりに徐々に値を切り上げて123円手前まで上昇しました。欧州市場では、ユーロや豪ドル絡みの取引が中心となりドル円は狭いレンジでもみ合いが続き方向感が出ませんでした。NY市場では、注目されたイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の発言では、金融政策や経済見通しについては言及されなかったことで123円手前でもみ合いとなりました。またNYダウが150ドル超安となったことも重しとなりました。その後、NYダウが250ドル超安と下げ幅を広げたことやダドリー米ニューヨーク連銀総裁が利上げに対して慎重な見方を示したことが相場の重しとなり、前日比では0.250円安い122.587円で取引を終えました。

≪2015年11月12日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り38% 買い62%
ユーロ・円  :「ブル」 売り42% 買い58%
英ポンド・円 :「ブル」 売り43%  買い57%
豪ドル・円  :「ブル」 売り19%  買い81%
NZドル・円  :「ブル」 売り13% 買い87%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り52% 買い48%

【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 第三次産業活動指数[前月比] 9月
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 9月
15:30 FRF 国内総生産(GDP、速報値)[前期比] 7-9月期
16:00 DEM 国内総生産(GDP、速報値)[前期比] 7-9月期
16:45 FRF 非農業部門雇用者・速報値[前期比] 7-9月期
17:15 CHF 生産者輸入価格[前月比] 10月
19:00 EUR 貿易収支 9月
19:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、速報値)[前期比] 7-9月期
22:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比] 10月
22:30 USD 小売売上高[前月比] 10月
 0:00 USD 企業在庫[前月比] 9月
 0:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 11月

- 今日のトレードポイント -
ドル円は、新規材料難のなか株価動向をながめて神経質な動きが続いています。昨日、米ニューヨーク(NY)連銀のダドリー総裁は、米国の中立な実質短期金利は極めて低水準である公算が大きいとし、連邦公開市場委員会(FOMC)は金融引き締めの適切な開始時期について「慎重に検討する」必要があるとの認識を示しました。また12月会合で利上げを開始したとしても、その後の引き締めペースは「かなり緩やか」になる見込みとの見方をし、中国経済の減速やコモディティ市況の下落の影響をながめ上値の重しとなりそうです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    122.00-123.50
ユーロ・円 131.00-133.00
ポンド・円 184.00-187.00

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