FXレポート

リスク回避目的で売られるも米長期金利の上昇が下支えとなる!

昨日のドル円は、120.683円で取引を開始しました。東京市場においては昨日のNYダウ平均やナイトセッションの日経平均株価が下げたことで本日の日本株の下落を見越した円買いドル売りにより日通し安値となる120.472円まで下落しました。その後、中国警察当局が悪質な空売りを捜査するとの報道を契機に3%超下落していた上海総合指数が急反発、そして600円超下落していた日経平均株価もプラス圏に推移したことから円売ドル買いが加速し121.53円近辺まで上昇しました。欧米市場では、当初ユーロ絡みの取引が中心となっていたこともあり121.40円を挟んだ方向感に乏しい展開が継続していました。時間外の米10年債利回りの上昇幅拡大を受け日通し高値となる121.576円まで上昇する場面も見られましたが、NYダウ平均が上げ幅を縮小したことやナイトセッションの日経平均先物も220円安まで下落したこともありリスク回避の売りに押され121.20円近辺まで弱含みました。ただ、米長期金利の上昇を手掛かりとした買いも入り下値は限定的となり、前日比では0.542円高い121.266円で取引を終えました。 
 
≪2015年07月09日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」 売り27% 買い73%
ユーロ・円  :「ブル」 売り43% 買い57%
英ポンド・円 :「ブル」 売り48%  買い52%
豪ドル・円  :「ブル」 売り10%  買い90%
NZドル・円 :「ブル」 売り16% 買い84%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り47% 買い53%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY  国内企業物価指数[前年同月比] 6月
10:30 AUD 住宅ローン件数[前月比] 5月
14:00 JPY  消費者態度指数・一般世帯 6月
15:45 FRF  経常収支 5月
17:30 GBP 貿易収支 5月
21:30 CAD 新規雇用者数 6月
21:30 CAD 失業率 6月
23:00 USD 卸売在庫[前月比] 5月
01:30 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

- 今日のトレードポイント -
昨日中国政府が打ち出した株価下支え策により中国の株式市場は急ピッチに反発しました。この流れは株式市場に安心感を与え昨日は世界的な株高となりました。また、ギリシャは改革案をユーログループ議長に提出したと議長の報道官が明らかにしています。その内容も6月29日に欧州委員会がギリシャへ提出した改革案に近い内容であるとの一部報道も出ております。これを受け一本日のドル円は、122円台を回復する値動きに期待が持てます。ただ、来週にはイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長発言や米地区連銀経済報告(ベージュブック)などを控えているため、122円台前半では上値は重くなりそうです。また、ギリシャ問題に対する要人発言は突発的な値動きを誘発するため注意したいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円      121.30-122.20
ユーロ・円 133.00-136.00
ポンド・円  185.00-190.00

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