FXレポート

ドル円は方向感を欠き狭いレンジ相場で取引終了!!

 昨日のドル円は、101.673円で取引を開始した後、本邦輸入企業によるドル買いや日経平均株価の上昇を受け上値を伸ばしましたが、本邦輸出企業や米系の短期筋などの売りが並んでいるとの指摘もあり上値は限られました。その後、日経平均株価が方向感を欠くとドル円も方向感を欠く展開となり、東京市場では101.65円近辺から101.76円付近の間での狭い値動きとなりました。欧米市場では、取引開始後、上値の重さが認識され、徐々にドルは売られ101.63円近辺まで下押す場面も見られました。売り一巡後は、欧州株や時間外のダウ先物、ナイトセッションの日経平均先物が上げ幅を拡大したことを受け、投資家がリスクを取りやすくなるとして101.79円近辺まで小幅に買われました。ただ、6月米鉱工業生産指数が市場予想を下回ったことや、米長期金利が低下に転じたことで上値が切り下がりましたが、ダウ平均の上昇が支えとなり下値も限られました。なお、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が下院金融委員会で金融政策について前日と同様の証言をしたほか、フィッシャー米ダラス連銀総裁の講演があったものの、目立った反応は見られませんでした。前日比では0.006円高い101.688円で取引を終えました。
 
≪2014年7月16日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り20% 買い80%
ユーロ・円  :「ブル」 売り30% 買い70%
英ポンド・円 :「ベア」 売り57%  買い43%
豪ドル・円  :「ブル」 売り20%  買い80%
NZドル・円  :「ブル」 売り26% 買い74%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り41% 買い59%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
18:00 EUR 建設支出[前月比] 5月
18:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比] 6月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD 住宅着工件数[年率換算件数] 6月
21:30 USD 住宅着工件数[前月比] 6月
21:30 USD 建設許可件数[年率換算件数] 6月
21:30 USD 建設許可件数[前月比] 6月
23:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 7月

- 今日のトレードポイント -

米国の利上げが意識される局面になれば、当然米金利の上昇とともにドルが強含んで上昇していくということが考えられますが、しばらくは現在の金融政策が継続することになると思われます。また、本日発表される米経済指標も強弱まちまちの結果が予想されているため、一方的な方向に動意づくことは予想し難いです。以上のことから、本日も101円半ばを挟んでの方向感に欠ける展開が予想されます。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    101.20-102.20
ユーロ・円 136.50-140.00
ポンド・円 172.00-176.50

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