FXレポート

6月9日以来、終値で124円台を回復!

昨日のドル円は、123.769円で取引を開始した後、東京市場において低調なNZ経済指標をきっかけにNZドル米ドルが下落すると対円でもドル買いが強まり一時123.96円近辺まで上昇しました。もっとも、「国内勢の利食い売りなどが観測された」ことで日通し安値となる123.743円まで下押しする場面も見られました。欧米市場では、全般ドル買い圧力が強まるなか、前週分の米新規失業保険申請件数が28万1000件と市場予想の28万5000件程度より強かったことを受け日通し高値となる124.178円まで上昇しました。7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が低調な内容だったことで123.84円近辺まで売りに押される場面も見られましたが、同時に発表された7月NAHB住宅市場指数が予想より強い内容だったこともあり下値は限定的となりました。その後は米早期利上げ観測が高まりを見せるなか押し目買いも入り再び高値圏まで値を戻し、前日比では0.321円高い124.115円で取引を終えました。

≪2015年07月16日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り43% 買い57%
ユーロ・円  :「ブル」 売り47% 買い53%
英ポンド・円 :「ブル」 売り48%  買い52%
豪ドル・円  :「ブル」 売り22%  買い78%
NZドル・円  :「ブル」 売り 7% 買い93%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り51% 買い49%

【今日の主な経済指標】
18:00 EUR 建設支出[前年同月比] 5月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前年同月比] 6月
21:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 6月
21:30 USD 住宅着工件数[年率換算件数] 6月
21:30 USD 建設許可件数[年率換算件数] 6月
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 7月

- 今日のトレードポイント -
イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は議会証言の質疑応答で「早過ぎる引き締めにリスクはある」「米経済が強くなっているからドルは強くなっている」などと発言し、米の9月利上げ観測が高まっています。ギリシャ問題や中国の株式市場の下落といった不安要素が一先ず落ち着きをみせておりドルの底堅い展開が予想されます。ただ、本日においては週末ということもありドルを積極的に買い増す流れにはならないことが予想されるため123円台後半から124円台半ばでのレンジ相場になると思います。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    123.80-124.50
ユーロ・円 133.50-136.50
ポンド・円 191.00-196.50

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