FXレポート

米利上げ見送りで、ドル円は3日続落で100円台へ!

昨日のドル円は101.694円で取引を開始した後、東京市場においては日銀金融政策決定会合の結果を前に仕掛け的なドル売りが先行し、ドル円は12時前に前日20日の安値101.540円を下抜けて一時101.25円近辺まで下落しました。しかし、その後は急速に値を戻し20日の高値102.062円を上抜けて、一時102.65円近辺まで上昇しました。日銀の決定会合にて、金融緩和強化のための新しい枠組み「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の導入を決定と発表があると日経平均株価は一時320円越と大幅に上昇し、投資家のリスク志向の改善からドル買いが優勢となり、14時過ぎに日通し高値となる102.78円近辺まで上昇しました。黒田日銀総裁の会見が始まると、「長期国債買い入れ額80兆円から増減あり得る」と発言したことで追加緩和への懐疑的な見方が広がりドル売りを誘う結果となり一時101.60円近辺まで下押ししました。欧米市場では、ドル円は引続きドル売り優勢の状態が続き、21時には8月26日以来の安値を更新し100.59円近辺まで下落しました。その後はFOMCを控えてのショートカバーが進み、ドル円は一時100.87円近辺まで上昇したものの、FOMCの結果公表により「FF金利の誘導目標を0.25%から0.50%の範囲に据え置くことを決めた」と発表し、他にも「利上げの論拠が強まっているが、目標に向かって進展が続くさらなる証拠を当分の間待つことを決めた」との見解が示されると、米長期金利の低下とともに日通し安値となる100.30円近辺まで下落しました。その後、ドル円は100.65円を挟んでの売買が交錯するといった方向感の定まらない値動きとなり、前日比では1.376円安い100.348円で取引を終えました。

≪2016年09月20日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」      売り11% 買い89%
ユーロ・円  :「ブル」      売り41% 買い59%
英ポンド・円 :「ブル」      売り27%  買い73%
豪ドル・円  :「ブル」      売り11%  買い89%
NZドル・円   :「ブル」      売り18% 買い82%
ユーロ・ドル :「ベア」      売り73% 買い27%

【今日の主な経済指標】
06:00 NZD ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
15:45 FRF 企業景況感指数 9月
17:00 EUR 欧州中央銀行(ECB)月報
17:30 HKD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 8月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
22:00 USD 住宅価格指数[前月比] 7月
22:00 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
23:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 9月
23:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 8月
23:00 USD 中古住宅販売件数[前月比] 8月
23:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 8月
02:00 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言

- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、FOMCが6会合連続で金利の据え置きを決定したことで下落し8月26日以来の安値を更新、その後は100.65円を挟んで方向感が定まらない値動きとなりました。FOMCでの利上げが見送りとなったことで、ドル円相場は3日連続円高の流れとなっております。これを受け本日のドル円は続落することが予想されるため、ポジション調整に注意したいです。またドラギ総裁、カーニー総裁の発言がそれぞれ控えているので発言内容に注目しながら、トレンドが出たら短期的な順張りで取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円           100.10-101.50
ユーロ・円        111.70-114.10
ポンド・円        130.20-133.50

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