FXレポート

中国人民銀行の利下げを受け株高・金利高でドル円は121円台まで上昇!

 先週金曜日のドル円は、東京市場で日経平均株価が一時450円超高と大幅な上昇となったことで、投資家のリスク志向改善を見越したドル買い圧力が加速し、121円手前まで上値を伸ばしました。ただ、121円付近では利益確定の売りが優勢となり120.60円近辺まで反落しました。午後では、日経平均株価が上昇幅を縮めたほか、週末を控えて様子見ムードが強まり120.60円近辺でもみ合いとなりました。その後、本田悦朗内閣官房参与が「今すぐ追加金融緩和をする必要はない」との見解を示すと円買いが優勢となり一時120.20円近辺まで値を下げました。欧州市場では、円買いが一服するとナイト・セッションの日経平均先物や時間外のダウ先物が上昇したことなどを支えにドル高となり、120.60円近辺まで値を戻しました。NYでは、中国人民銀行による利下げを受けて、米10年債利回りの急上昇で全般ドル高が進むと121.20円近辺まで上値を伸ばしました。また欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測や米金利上昇を背景にしたユーロ売り・ドル買いの流れが続き、ドル円は前日比で0.773円高い121.440円で取引を終えました。

≪2015年10月23日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り49% 買い51%
ユーロ・円  :「ブル」 売り30% 買い70%
英ポンド・円 :「ブル」 売り41%  買い59%
豪ドル・円  :「ブル」 売り19%  買い81%
NZドル・円  :「ブル」 売り27% 買い73%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り45% 買い55%

【今日の主な経済指標】
18:00 DEM IFO企業景況感指数 10月
23:00 USD 新築住宅販売件数[前月比] 9月


- 今日のトレードポイント -
ドル円は、中国景気先行き懸念や米早期利上げ観測の後退で、上値の重い動きが続いていましたが、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測が急速に強まったことで、対ユーロでのドル高がドル円相場を下支えし121円台まで回復しています。また中国人民銀行による利下げを受けて米10年債利回りの上昇や株高も追い風となっています。今週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合に注目が集まっています。FOMCでは、政策金利の据え置きが予想されておりますが、12月利上げへの手掛かりが掴めるかどうかしっかりと内容を見極めていきたいところです。


[今日の予想レンジ]
ドル・円    119.50-122.00
ユーロ・円 133.00-136.00
ポンド・円 184.00-186.00

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