FXレポート

日米金利差祝縮小を見越したドル売りによりドル円は101円台で取引終了!!

昨日のドル円は、101.975円で取引を開始した後、東京市場では、日経平均株価の下落を受けドル円もやや弱含み101.96円近辺まで下押す場面も見られましたが下値は限定的となりました。その後、日経平均株価が下げ幅を縮小すると102.14円近辺まで上昇しましたが、日経平均株価の買戻しが一巡すると上値の重い展開となり102円台前半での値動きとなりました。欧米市場では、取引当初102.05円を挟んでのもみ合いが継続していましたが、NY勢が参入するとドル売りが進む展開となりました。5月米小売売上高や米新規失業保険申請件数が市場予想よりも弱い結果となったため、米10年債利回りが低下し、日米金利差縮小を見越したドル売りが出ました。また、イラクで過激派武装組織が首都バグダッドへの進撃を宣言するなど中東情勢が緊迫化の度合いを増しており、米国株式相場が投資家心理の悪化で売りに押されたことも相場の重しとなりました。また昨日の安値101.863円を下抜けるとさらに売りは加速し101.60円近辺まで下落し5月30日以来の安値水準まで値を下げました。その後も安値水準での推移は継続し、前日比では0.317円安い101.710円で取引を終えました。

≪2014年6月12日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り17% 買い83%
ユーロ・円  :「ブル」 売り29% 買い71%
英ポンド・円 :「ブル」 売り41%  買い59%
豪ドル・円  :「ブル」 売り32%  買い68%
NZドル・円  :「ベア」 売り67% 買い33%
ユーロ・ドル :「ブル」  売り41% 買い59%

【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 4月
14:30 FRF 非農業部門雇用者・改定値[前期比] 1-3月期
15:00 DEM 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 5月
15:30 JPY 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
18:00 EUR 貿易収支 4月
21:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比] 5月
21:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比] 5月
22:55 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 6月
   
- 今日のトレードポイント -

12日のNYダウが100ドル以上下落した流れを受け本日の東京市場では上値の重い展開が予想されます。12日から開催されている日銀の金融政策決定会合の結果発表が本日予定されていますが、追加緩和を促進する流れは後退しているため、市場への影響は限定的になることが予想されます。欧米市場では、米10年債利回りや株式市場の流れを見ながらの取引になることが予想されますが、東京市場が軟調な流れとなった場合には、この流れを引き継ぎ上値の重い展開が継続するのではないでしょうか。また、本日は米5月卸売物価指数や6月米ミシガン大学消費者態度指数(速報値)などの発表がありますが、市場では強弱まちまちの結果が予想されているため、指標結果に大きな差異がなければ一方方向に動意づく展開にはなり難いのではないでしょうか。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    101.00-102.00
ユーロ・円 137.00-139.00
ポンド・円 170.00-174.50

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