FXレポート

週末・月末で動きづらい展開か

-前日サマリー-
 東京市場のドル円は、本邦祝日の中でややドル売りの流れとなり108.44円まで下落しました。その後のバイデン米大統領の施政方針演説中に米株式先物が強含むことで、ドル買いが優勢になり108.65円まで上昇しました。欧州市場では米10年債利回りが一時1.65%台まで上昇したことを受けて、ドル買いの流れが加速し109.06円まで上値を伸ばしましたが、28日高値109.08円がレジスタンスラインとして意識されて108.80台まで押し戻されました。また米第1四半期GDP発表にかけて米長期金利がさらに上昇し再び109.04円まで買われますが、発表後に金利が上昇幅を縮小したことで108.89円まで下がりました。NY市場では米金利が再度上昇したことに加えてバイデン米政権の政策期待を背景に米株へ買いが集まったため、リスクオンのドル買い・円売りが優勢になり28日高値を上抜けて109.22円まで上昇しました。しかし米株が一時マイナス圏に沈むなど伸び悩みを見せると108.80円まで下落した後、108.90円付近でのもみ合いとなり108.91円で取引を終えました。

-週末・月末で動きづらい展開か-
 本日のイベントは中PMI、独第1四半期GDP、欧消費者物価指数、欧第1四半期GDP、加GDPと米個人所得/PCEコア・デフレーターと材料豊富な一日となっています。前日は米長期金利に振り回される一日となりました。米10年債利回りは13日以来となる1.690%まで上昇し、ドル円も2週間以来の109.20円台まで到達しました。しかし一目均衡表基準線109.23円がプレッシャーとなり反発し、テクニカル的にその上値の重さを確認した一日でもあったため、本日上値を伸ばす流れになることは難しいと考えます。週末・月末で動きづらい展開でもありますが、米個人所得/PCEコア・デフレーターなどと重要な米経済指標発表時には米長期金利と合わせてドル円の動向に注目したいです。

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