FXレポート

ドル円は再び106円台に

先週金曜日のドル円は、東京市場ではトランプ米大統領がUSTRに中国への1000億ドルの追加関税の検討を指示したと伝わると、リスク回避の売りが先行しました。米長期金利の低下も相場の重しとなり、9時前には一時107.00円近辺まで値を下げました。もっとも、その後は急ピッチで値を下げた反動から買い戻しが優勢に。米長期金利の低下が一服したことや、日経平均株価が下げ渋ったことも相場の支えとなり、13時30分過ぎには107.43円近辺まで切り返しました。その後、米10年債利回りが再び低下したことで107.27円近辺まで失速しましたが、アジア時間に下値の堅さを確認したことで買い戻しが進み、ナイト・セッションの日経平均先物が小高く推移していることも相場の支えとなり、一時107.45円近辺まで値を上げました。欧州市場では、3月米雇用統計の発表を控えて107.40円前後での持ち高調整に終始しました。その後3月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比10万3000人増と予想の前月比18万5000人増を下回ったうえ、失業率が4.1%と予想の4.0%より弱い内容となったことを受けて、一時107.13円近辺まで売られました。NY市場では、米中貿易摩擦への懸念が再燃するなか、ダウ平均が760ドル超、ナイト・セッションの日経平均先物が340円下落したことも嫌気され、一時106.77円近辺まで値を下げ、前日比では0.462円安い、106.934円で取引を終えました。

≪2018年4月6日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」     売り30% 買い70%
ユーロ・円:「ベア」    売り62% 買い38%
英ポンド・円:「スクエア」 売り50% 買い50%
豪ドル・円:「ブル」    売り16% 買い84%
NZドル・円:「ブル」    売り17% 買い83%
ユーロ・ドル:「ベア」   売り68% 買い32%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 国際収支・経常収支 2月
08:50 JPY 国際収支・貿易収支 2月
14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯 3月
14:45 CHF 失業率 3月
15:00 JPY 景気ウオッチャー調査-現状判断DI 3月
15:00 DEM 貿易収支 2月
15:00 DEM 経常収支 2月
21:15 CAD 住宅着工件数 3月

-今日のトレードポイント-
 今週は再び107円台を固められるか、また108円台まで一気に伸ばせるかが焦点になりそうです。11日にはCPIが予定されており、3月開催のFOMC議事録も公表されます。しかしながら市場の関心はやはり米中貿易摩擦である事には変わらず、米中各国の発言や施策によってドルはセンシティブに反応するために警戒が必要です。また月初に入ってから期初のフローが相場に影響を与えており、これまでとは違う相場地合が予想されるため、フローに関する各市場参加者の読みも今一度整理しておきましょう。

[今日の予想レンジ]
ドル・円  106.30-107.70
ユーロ・円 130.70-132.00
ポンド・円 149.70-151.60

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