オプション取引基礎知識

オプション取引とは

オプション取引とは、「ある原資産の将来の特定の期日(満期日)に、 特定の価格(権利行使価格)で買う権利(コール)、 または売る権利(プット)を売買する取引」のことです。

  • 満期日(権利行使日)
    オプションの権利を行使できる日
  • 権利行使価格
    原資産を満期の時に売買することのできる価格
  • コール
    原資産を買う権利
  • プット
    原資産を売る権利
オプション取引とは

オプションの種類

オプションには多くの種類が存在します。ここでは主要なものを紹介します。

  • 権利行使のタイミングによる区別
    アメリカンタイプ 期間中いつでも行使可能なオプション
    ヨーロピアンタイプ 満期日のみ行使可能なオプション
  • 形態による区別
    プレーンオプション コールやプットのような基本的なオプション
    エキゾチックオプション プレーンオプションに特殊な条件を付加したオプション

バイナリーオプションはエキゾチックオプションに含まれます。

>みんなのオプションの種類は?

プレミアムとは

プレミアムとはオプションの価値を指します。プレミアムは「本質的価値」と「時間的価値」の2つの価値から構成されます。

  • 本質的価値

    オプションの権利行使を行ったときに得られる価値のことです。本質的価値は以下の3つの状態があります。

    イン・ザ・マネー 権利行使を行った場合の損益がプラスの状態(本質的価値がある状態)
    アット・ザ・マネー 権利行使を行った場合の損益がゼロの状態(権利行使価格=原資産の現在価格)
    アウト・オブ・ザ・マネー 権利行使を行った場合の損益がマイナスの状態(本質的価値がない状態)
  • 時間的価値

    将来の価格変動によってオプションの価値が高まるかもしれないという期待に対する価値です。
    一般的に時間的価値は満期日までの残存期間や予想変動率の大きさによって決まります。

    残存期間  満期日までの期間が長ければ長いほど、原資産の将来の価格は不確実性が増していきます。
    逆に満期日までの期間が短くなるほど、原資産の将来の価格は確実性が増していき時間的価値が減少していくことになります。
    予想変動率  予想変動率とはボラティリティのことで原資産価格の変動の激しさを表すパラメータです。
    ボラティリティが高ければ相場変動の期待度も大きくなり、小さければ期待度は小さくなります。
オプションの本質的価格とその決定要因
要因 オプション・プレミアムの増減
コール・オプション プット・オプション
原商品価格 上昇 増加 減少
下落 減少 増加
権利行使価格 高い 減少 増加
低い 増加 減少
オプションの時間的価格とその決定要因
要因 オプション・プレミアムの増減
コール・オプション プット・オプション
満期日まで
の期間
長い 増加
短い 減少
価格変動率 増大 増加
減少 減少
金利
(安全利子率)
高い 増加 減少
低い 減少 増加
本質的価値と時間的価値

プレミアムの算出モデル

  • ブラックショールズモデル

    ヨーロピアンタイプのオプション価格を計算するモデル。原資産価格、権利行使価格、残存期間、変動率、金利等が価格を構成する要素になっています。

  • 二項モデル

    原資産価格やプレミアムの変動パターンをツリー(樹形図)型の価格変動モデルにあてはめて、オプション価格を導き出そうとするもの。

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