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太陽と月のピラミッドが象徴的なテオティワカンや、ククルカンの神殿が一際目を引くチチェン・イッツァなど、古代文明の遺跡が数多く現存し世界遺産として登録されている国、メキシコ。首都はメキシコシティで、歴史情緒溢れる街並みはもちろん、カリブ海に面した都市カンクンなどはリゾート地としても人気のスポットとなっており、観光地としてのイメージをお持ちの方も多いことでしょう。
メキシコは北アメリカの南部に位置し、中南米を代表する新興国のひとつでもあり、人口・名目GDPではラテンアメリカではブラジルに次ぐ2位で、オーストラリアやスペインにも引けを取らない経済規模を誇っています。
日本とは異なり、若年層の人口比率も高く長期的な視点でも経済成長が持続する可能性を有していることからも注目を集めている国のひとつです。
100年を超える開発の歴史を持つ石油をはじめ、金や銀、銅や亜鉛といった鉱物資源を豊富に有していることでも知られ、主要な輸出品目として経済を牽引してきました。製造業においては、1994年に発効された北米自由貿易協定(NAFTA)によって、低廉で質の高い労働力を利用した米国への輸出拠点としての地位を確立、メキシコにおける輸出全体に占める工業製品の割合は非常に高いものとなっています。
貿易相手国で見ると、メキシコのその大多数を米国が占めていることも見逃せません。前述したNAFTA発効以降、メキシコの輸出全体の約8割を占めており、輸入においても約4割を占めています。米国との結び付きが非常に強いメキシコは、「良くも悪くも米国の影響を受けやすい」という傾向が見られます。
若年人口比率の高さや、オーストラリアやスペインに次ぐ名目GDPを誇る経済規模、そして、レート価格が比較的安価でありながらFX特有のスワップポイントが得られることから人気が集まり、下記の店頭FX月次出来高グラフからわかるとおり近年では取引が急増しているメキシコペソ。
出所:金融先物取引業協会
他の新興国・高金利通貨と比較しても、大手三社ソブリン格付けは“比較的良好”といった程度の格付けであることや、緊急時に為替レートを安定させる外貨準備がほかの新興国と比較すると潤沢に有している点も、人気の所以なのかもしれません。
出所:ブルームバーグ
メキシコペソ/円のスワップポイントカレンダー
スワップポイントは、2カ国間の金利差によって発生し、金利差調整分とも呼ばれます。
メキシコペソなど高金利通貨を買いで保有することで、スワップポイントを受け取ることができます。逆に売りで保有する場合は支払いが発生します。
FX会社によってスワップポイントが異なるため、取引する際にはスプレッドだけではなく、スワップ水準もしっかりと比較することが重要です。
取引日 | 付与日数 | 買 | 売 |
---|---|---|---|
12/30 (月) | 0 | 0.0 | 0.0 |
12/29 (日) | - | - | - |
12/28 (土) | - | - | - |
12/27 (金) | 1 | 22.1 | -22.1 |
12/26 (木) | 7 | 154.7 | -154.7 |
12/25 (水) | 3 | 66.3 | -66.3 |
12/24 (火) | 0 | 0.0 | 0.0 |
※スワップポイントは短期金利市場の影響を受けるため、政策金利差が直接反映されるものではありません。
メキシコの中央銀行であるメキシコ銀行(BOM)は、2022年6月の金融政策決定会合で利上げを開始すると、2023年3月まで15会合連続の引き上げで政策金利は11.25%となりました。2023年5月会合以降は、インフレのピークアウトを背景に政策金利を据え置いていますが、今後のインフレ見通しや金融政策運営の動向に注目したいです。直近の消費者物価指数は鈍化傾向も、中銀のインフレ目標レンジには届いていません。メキシコ銀行は、中長期ではインフレの上振れリスクもあるとして、今後の金利引き下げについては慎重な姿勢を示しており、当面は現在の高い金利水準が維持される公算が高いとみられています。
(出所)ブルームバーグ
先にも述べたとおり、アメリカの経済状況はメキシコ経済に多大な影響を与えます。メキシコ自体の景況感の把握はもちろんですが、メキシコペソ/円相場の今後を見通すうえでは米国の経済指標をチェックしておく必要があります。少なくとも、雇用統計、消費者物価指数、GDPに関する発表は押さえておいた方がよいでしょう。
それに加え、連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board、通称FRB)や連邦公開市場委員会(Federal Open Market Committee、通称FOMC)による金融政策の発表からも目が離せません。メキシコの金融政策は、経済的な結びつきの強さや地政学的な要因などから米国の金融政策に似たスタンスで動く傾向があるため、金融引き締めサイクルの行方を推し測ることができそうです。足元では、米国のインフレ低下と経済の底堅いデータが確認されており、米経済・景気のソフトランディング期待も高まりをみせています。
メキシコでは、2022年1月より同国史上初となる女性の中央銀行総裁が誕生しました。ビクトリア・ロドリゲス氏を次期中央銀行総裁として指名した際、メキシコペソ相場は一時混乱の様相を呈しました。ただ、その後の政策金利決定会合等の内容を見てみると、概ね既定路線を継続し金融引き締め下の難局ながら見事なかじ取りをみせています。
その総裁人事で大鉈を振るったロペスオブラドール大統領ですが、いったんは自ら任命していた人事を覆して無名の経済学者を総裁へと据えたことや、2022年3月に開催された政策金利決定会合で話し合われた内容をフライングして公表してしまうなど、中央銀行の独立性を疑わせる事案が散見されます。政府から中央銀行へ圧力を掛けるという行動は、先進国では禁じ手として認知されているため、総裁人事での強権発動やフライングでの発言などを振り返ると、その独立性に関しては不安要素であると言えるでしょう。ですが、トルコのエルドアン大統領のようなセオリーとは真逆の金融政策を強行するというスタンスではないため、懸念材料としてではなく大統領のスタンスとその動向をチェックしておくとよいでしょう。
メキシコの経済指標カレンダーです。今後の予定を抑えておきましょう。
みんなのFXでは高水準のスワップポイントとスプレッドという魅力的な環境でメキシコペソ/円をお取引できます。メキシコペソ/円はスプレッド0.3銭を原則固定とし、他社と比較しても非常に低コスト、安い手数料でお取引が可能です。お客様に魅力的なスワップ・スプレッドの提供の為に日々カバー取引先との交渉を重ねており、常に高水準を提供することにこだわり続けています。
※スプレッド原則固定 AM8:00~翌日AM5:00(例外あり)
メキシコの政策金利は11.25%(2023年8月現在)で、メキシコペソ/円のスワップポイントは魅力的です。またコロナショック以降の上昇トレンドを継続しており、およそ2014年ぶりの高値圏に到達しています。メキシコペソ/円はスプレッドコストが低いため、短期的な値動きを狙ったトレードも可能なオールラウンドな通貨ではありますが、ゼロ金利が当たり前になっている多くの国内投資家はスワップポイントを狙ったメキシコペソ/円投資をしています。こうした長期保有を想定してスワップポイントで収益を狙うことも重要な戦略です。長期保有を前提にトレードすることで資金管理もしやすくなり、短期的な値動きに右往左往しなくて済むことも利点の一つです。みんなのFXでは「スワップシミュレーション」を提供しており、1か月~35年の期間でスワップ収益を簡単に計算することができます。皆さんも一度、みんなのFXでメキシコペソの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
(2023年8月時点 トレイダーズ証券 市場部)
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スワップポイントに関する注意事項
※掲載のスワップポイントは、FX口座において買ポジションを保有し翌営業日まで持ち越した場合に付与されます。
※0.1Lot単位の場合は1Lotあたりのスワップポイントの10分の1の金額となります。
なお、1円未満のスワップポイントは、受取り支払いともに日々積み立てられますが、取引画面の累計スワップおよびスワップポイントの決済時(ポジションの決済またはスワップ受取)においては、受取りの場合は小数点以下を切捨て、支払いの場合は切上げて反映されます。
※スワップポイントは、各国の景気や政策などの様々な要因による金利情勢を反映した市場金利の変化に応じて日々変化します。
※各国の金利水準によってスワップポイントの受取又は支払いの金額が変動することや、場合によっては受け払いの方向が逆転する可能性があります。また、これに伴い追加の資金が必要になることや、ロスカット値が近くなること、場合によってはロスカット取引が行われる可能性があります。
※本ページの内容は掲載日時点の情報であり、将来およびお取引に際して掲載の数値や金額等を保証するものではありません。
スプレッドに関する注意事項
※掲載のスプレッドは、FX口座において、AM8:00~翌日AM5:00まで原則固定となります。(例外あり)
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【原則固定例外あり】
・震災などの天変地異や政変、また大企業の倒産等、市場に大きな影響を与える事象発生時に相場が急変した場合。
・重要な経済指標の結果発表時に相場が急変した場合。
・国内外の金融市場休場日や当社の営業休日明けのマーケットオープン時、マーケットクローズ間際など市場の流動性が低下している場合。
トレイダーズ証券市場部為替ディーラー
日々、海外のニュースやチャートをチェックし、インターバンク市場にて外国為替の取引をしている、トレイダーズ証券 市場部所属の為替ディーラーが、この記事を執筆しました。
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