ユーロ/ポーランドズロチ(EURPLN)のチャート、
相場の状況と今後の見通し

ユーロ/ポーランドズロチのリアルタイム為替レート

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ポーランド共和国とは

ポーランド共和国の概要

ポーランド共和国(Poland)は、中東欧に位置するEU(欧州連合)加盟国で、北はバルト海に面しています。国土面積は日本の85%程の大きさですが、平原の国と称されるほど国土のほとんどが広大な平野と豊かな自然であふれています。EU加盟国でありながら、独自通貨ポーランドズロチ(Polish Zloty・PLN)を法定通貨に採用しているのが特徴です。首都ワルシャワは近代的な高層建築が多く、「北のパリ」と言われるほど美しい街並みで、ワルシャワ歴史地区は世界遺産に登録されています。

また、ポーランドは欧州においてロシアに次ぐ豊富な鉱物資源を有している国でもあります。石炭業は特に盛んで、石炭火力が国内電力供給の約 7 割を占めるなど、ポーランドの主力産業となっています。昨今、世界で脱炭素化に向けた動きが進んでいますが、ロシアによるウクライナ侵攻で資源価格が高騰しており、低コストのポーランド電力の輸出に注目が集まっています。

ポーランドの経済成長

ポーランドの経済成長を語る上で欠かせないのがEU基金(構造基金)です。ポーランドのEU基金受給額はEU域内で最も多く、補助金は主に交通・環境インフラ整備に充てられます。90年代初頭にポーランドは経済危機に見舞われましたが、国内経済の財政改革やEU基金の補助金による国内投資拡大で経済成長を押し上げてきました。リーマン・ショック後の2009年にイギリスやドイツがマイナスの経済成長となる中、ポーランドはEU加盟国の中で唯一プラスの経済成長を記録するなど、独特の経済政策は国外からも注目を集めています。2020年には新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の停滞を受け、ポーランドの実質GDPは前年比-2.5%と大幅に落ち込みましたが、大規模な金融緩和策を打ち出し、2021年には前年比+5.6%と高い伸びを記録しています。

実質GDP成長率

「法の支配」を巡る対立とEU復興基金

2021年よりEUは、新型コロナウイルスの打撃を受けたEU加盟国の支援を目的とした復興基金である、「次世代のEU基金(NGEU: Next Generation EU)」を始動しました。NGEUは2021年から2027年の長期間で最大7,500億ユーロの予算規模とされており、基金の全額が、全EU加盟国連帯で保証する共同債の発行によって市場で調達されます。
ところが、2021年にポーランドの憲法裁がEU基本条約のうち、司法制度などに関する一部条項が自国憲法と相いれないと判断したことで、いわゆる「法の支配」を巡る対立により、ポーランドのNGEUの審査・承認に遅れが生じました。最終的には、ポーランド政府がロシアのウクライナ侵攻による避難民を積極的に受け入れたことで関係が改善し、2022年6月にポーランドの復興計画が承認されました。今後もEUによる経済支援は、ポーランド経済の下支えとなることが期待されます。

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ユーロ/ポーランドズロチの特徴や魅力

ポーランドは金利が高いため、スワップポイントを狙いやすい

ポーランド中央銀行(NBP)は世界的なエネルギー価格の高騰、そして国内の物価高を受けて2022年9月までに11会合連続で利上げを実施し、政策金利を6.75%としました。今後もインフレ対策として利上げを継続する姿勢を示しており、追加利上げに対する期待は衰えていません。また、ポーランド中銀は金融政策委員会の声明文に経済と金融の安定を確保するために必要ならば、為替介入を実施すると記載しています。2022年8月のポーランドのインフレ率は前年比16.1%と高い水準ですが、中銀による為替介入の手段があるということから、ズロチ安加速の可能性を低い地合いであると言えます。

政策金利と消費者物価指数、EURPLN

ユーロ/ポーランドズロチ(EUR/PLN)の価格推移

直近の値動きを見ると、2022年3月初旬にロシアによるウクライナ侵攻を受けた地政学リスクの高まりからユーロ高ズロチ安が進行し、ユーロ/ポーランドズロチは一時5.0ズロチと史上最高値を付けました。ただ、その後は落ち着きを見せており、おおむね4.6-4.85ズロチのレンジ内で推移しています。
豪ドルとNZドルのように、近隣地域の通貨は値動きに相関性が見られる点にも注目したいです。ユーロとズロチも値動きの相関性が高いことから、ユーロ/ポーランドズロチはレンジ相場になる傾向があります。金融政策においても、欧州中央銀行(ECB)とポーランド中銀の政策金利差が縮まる局面でないため、一方的な大きなトレンドが形成されづらいと考えられます。

ポーランドズロチ円とユーロ円の相関性

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経済指標カレンダー(2024年12月)

ポーランドの経済指標カレンダーです。今後の予定を抑えておきましょう。

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「みんなのFX」では1,000通貨単位でユーロ/ポーランドズロチ(EUR/PLN)の取引が可能です。細かくエントリーを分けることで、ご自身の資金力やリスク許容度に合わせた運用が行いやすくなります。現状ではユーロとズロチの金利差が大きいため、ユーロ/ポーランドズロチは売りポジション(ユーロ売り・ポーランドズロチ買い)でスワップポイントを受け取ることができます。
こうしたことから大きな値幅を狙うのではなく、前述の値動きの傾向を活かしながら、レンジ相場にターゲットを絞って、売りから取引することがユーロズロチ相場の妙味と言えます。もちろん急速なズロチ安に注意する必要はありますが、スワップポイントを受け取りながらレンジ相場を狙える点は、ユーロ/ポーランドズロチ最大の魅力でしょう。

(2022年10月時点 トレイダーズ証券 市場部)
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トレイダーズ証券市場部為替ディーラー

日々、海外のニュースやチャートをチェックし、インターバンク市場にて外国為替の取引をしている、トレイダーズ証券 市場部所属の為替ディーラーが、この記事を執筆しました。
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