株式市場に警戒感 AIバブル
-前営業日サマリー‐
ドル円は、154.55円でオープン。東京市場では、リスク警戒の動きがドル買いと円買いにつながり、ドル円は売り買いが交錯。ロンドン市場では、総じてドル買いが優勢となったが週明けの株式市場が不安定だったこともあり、同時に売り圧力も強い地合いでした。NY市場では、155円の大台をドル円が回復すると、ストップをかりながら上昇が加速。その後、155.23円で取引を終えました。
-株式市場に警戒感 AIバブル-
本日のイベントは、豪RBA議事録公表、米バーFRB理事発言が予定されています。
昨日の米株式市場でダウは3日連続で下落。FRB高官の追加利下げに慎重な発言が投資家心理の重荷となったことやエヌビディアの決算発表を控えて持ち高調整の売りが入りました。ダウ平均の構成銘柄ではエヌビディアが安く、同社は19日、2025年8〜10月期決算を発表します。AIデータセンター向け半導体の成長期待が高いものの、割高感が意識されており、決算後に株価が下落することへの懸念から、ハイテク株を中心に持ち高調整の売りが出やすくなっています。米短期金利先物市場では、12月の金利据え置きが55%程度となっており、週内にはFRB高官の発言機会が多く予定。政府機関閉鎖の影響からデータ不足を理由に利下げに慎重な発言が飛び出せば、株式相場を押し下げる警戒があります。AIバブルを懸念する声から為替相場へもリスク回避の動きが広がっており、どのような展開を今後たどっていくのか、材料を追いながら確認していきたいです。