FXレポート

日米金利差拡大を見越し、円売りドル買いが活発化

昨日のドル円は、97.009円で取引を開始した後、米短期筋の売りに押され96.814円まで下落。売り一巡後は97円台前半でもみ合いとなりましたが、日経平均株価が下げ幅を縮小すると97.41円近辺まで上昇。欧米市場では、シリア情勢をめぐる緊張感が高まるなか、「96円台には断続的に買い注文が観測されている」とのニュースを受け、下値が底堅いと判断した海外勢が円売りドル買いに動きました。また、米長期金利が上昇すると、日米金利差拡大を見越した円売りドル買いが活発化したことで、97.838円まで上昇する場面も見られました。前日比では0.661円高い97.664円で取引を終えました。

東京市場のユーロ円は、129.919円で取引を開始した後、日経平均株価の下落などから129.652円まで下落。売りが一巡すると、下げ渋り、130円台前半での取引となりました。欧米市場では、ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたことで、方向感に欠ける展開となりました。前日比では0.390円高い130.271円で取引を終えました。

≪2013年8月28日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り19% 買い81%
ユーロ・円  :「ベア」売り58% 買い42%
ユーロ・ドル :「ベア」売り88% 買い12%
英ポンド・円 :「ブル」売り36%  買い64%
豪ドル・円  :「ブル」売り10%  買い90%
NZドル・円  :「ブル」売り24% 買い76%

【今日の主な経済指標】
15:45 FRF 企業景況感指数 8月    
16:55 DEM 失業者数[前月比] 8月
16:55 DEM 失業率 8月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 7月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 7月
21:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 8月
21:30 CAD 四半期経常収支 4-6月期
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)[前期比年率] 4-6月期
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比] 7月
21:30 CAD 原料価格指数[前月比] 7月

              - 今日のトレードポイント -

昨日のドル円は、シリア情勢をめぐる円買いの一服を受け、ドルが買い戻される展開となりました。本日のドル円ですが、依然、シリア情勢の緊張感が高まりを見せているため、ドル円の上値は抑えられる展開が予想されます。米国の量的緩和縮小を判断する上で、重要視されている一つにインフレ指標があります。このため米4-6月期の四半期実質国内総生産(改定値)の結果が市場予想よりも悪化した場合、一時的にドル売りに傾斜することも想定しておきたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   96.80-98.30  ユーロ・円 129.00-131.50  ポンド・円 148.80-153.30

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