重要指標目白押し。ドル円90円台定着なるか?
重要指標目白押し。ドル円90円台定着なるか?
昨日の為替相場は、対欧州・オセアニア通貨でのドル売りによりドル円は上値の重い展開となっていたものの、北朝鮮がミサイル発射を準備しているとの報道が伝わると、地政学的リスクの高まりから対円でのドル買いが強まり一時89.95円付近まで上昇。その後も本邦及びアジア株式市場の底堅い推移を背景にドル円は一時90.190円まで上昇した。ユーロ円も株高によるリスク選好の流れから上値を模索する展開となり、133.25円付近まで上昇した。
しかし、ロンドン市場の時間帯に発表された欧州ZEW景況感指数が弱い数値となったことをきっかけに一転してユーロ売りの展開に。ユーロ円は一時132.60円付近まで下落し、ドル円もユーロ円相場に連れる形で98.45円付近まで下落した。
NY市場の時間帯は冴えないNYダウの推移からユーロや資源国通貨が売られる展開となり、またドルを買い支える材料にも乏しいことからクロス円全般が上値の重い展開に。しかし、コーンFRB副議長のFRBによる出口戦略に関する言及がある一方で、経済の不透明感は非常に高いとの認識が報道されると、ドル円は89.618円の13日高値をつけた後すぐに、90円台を回復するといった値動きの荒い相場動向となり、ユーロ円も一時133.522円まで上昇した。その後は方向感の定まらない展開が続いたものの、NYダウも軟調な推移となったことからクロス円の上値は重く、ドル円は89.671円、ユーロ円は133.217円で取引を終えた。
ドル円は先週から引き続きやや値動きの荒い展開が続いていており、昨日は特に、FRB要人の発言内容に強い反応を示している。現状は出口戦略と低金利政策の状況に注目が集まっており、下落直後の反発状況からみて、市場では好材料との判断を示しているようだ。しかし、一方で90円台で定着もしていない。本日はMBA住宅ローン申請指数や小売売上高等の重要指標が発表されると共に、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表が控えている。足元の景況感と今後の利上げ観測から、90円台定着との流れとなるかが焦点となろう。
そして、本日注目したいのはポンド円であろうか。このところの英国の景気先行きに対する懸念が非常に高まる中、昨日の小売売上高をはじめとした強い指標結果から買い戻しが進んでいる。本日は英雇用統計が発表されるが、売り疲れからの一時的な反発に留まるのか、継続的に底堅い推移となるか、一つの転換点として注目したい。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 89.00- 90.20
ユーロ・円 129.00-135.20
ポンド・円 139.60-145.00
【本日の主な経済指標】
08:50 (日) 国内企業物価指数[前月比]
08:50 (日) 国内企業物価指数[前年同月比]
14:00 (日) 消費者態度指数・一般世帯
17:30 (英) 失業率
17:30 (英) 失業保険申請件数
18:00 (欧) 鉱工業生産[前月比]
18:30 (南ア)小売売上高[前年同月比]
20:00 (米) MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 (米) 輸出物価指数[前月比]
21:30 (米) 小売売上高[前月比]
21:30 (米) 輸入物価指数[前月比]
23:00 (米) 企業在庫[前月比]
03:00 (米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年10月13日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
低金利政策長期化への懸念が後退したことで一時90円台を回復。参加者も素直に反応し「ブル」が選択
されている。やや値動きの激しさもあり、引き続きポジションテイクには慎重な判断が求められる状況
は変わらず。加えて、本日は重要指標や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表が控えているた
め、一段の荒れ模様の展開も予想されるため、十分な注意を払いたい。
ユーロ円は「ブル」
ZEW景況感調査は弱い数値となり、欧州景気先行き不透明感が強まっている。しかし、相対的なユーロ買
いは続き、昨日も円安水準で引けている。本日も株価の動向を睨んだ相場動向となろうが、対ドルでの
ユーロ相場の動向も念頭に入れておきたい。
ポンド円は「ブル」
参加者は昨日の強い経済指標を支持し「ブル」を選択している。大きな反発を見せたポンド円であるが、
本日は雇用統計が発表される。先日までの強いポンド売りに対する売り疲れが見え始めている中、継続的に
底堅い推移に転換するかどうか、本日のポンド円相場を見守りたい。
昨日の為替相場は、対欧州・オセアニア通貨でのドル売りによりドル円は上値の重い展開となっていたものの、北朝鮮がミサイル発射を準備しているとの報道が伝わると、地政学的リスクの高まりから対円でのドル買いが強まり一時89.95円付近まで上昇。その後も本邦及びアジア株式市場の底堅い推移を背景にドル円は一時90.190円まで上昇した。ユーロ円も株高によるリスク選好の流れから上値を模索する展開となり、133.25円付近まで上昇した。
しかし、ロンドン市場の時間帯に発表された欧州ZEW景況感指数が弱い数値となったことをきっかけに一転してユーロ売りの展開に。ユーロ円は一時132.60円付近まで下落し、ドル円もユーロ円相場に連れる形で98.45円付近まで下落した。
NY市場の時間帯は冴えないNYダウの推移からユーロや資源国通貨が売られる展開となり、またドルを買い支える材料にも乏しいことからクロス円全般が上値の重い展開に。しかし、コーンFRB副議長のFRBによる出口戦略に関する言及がある一方で、経済の不透明感は非常に高いとの認識が報道されると、ドル円は89.618円の13日高値をつけた後すぐに、90円台を回復するといった値動きの荒い相場動向となり、ユーロ円も一時133.522円まで上昇した。その後は方向感の定まらない展開が続いたものの、NYダウも軟調な推移となったことからクロス円の上値は重く、ドル円は89.671円、ユーロ円は133.217円で取引を終えた。
ドル円は先週から引き続きやや値動きの荒い展開が続いていており、昨日は特に、FRB要人の発言内容に強い反応を示している。現状は出口戦略と低金利政策の状況に注目が集まっており、下落直後の反発状況からみて、市場では好材料との判断を示しているようだ。しかし、一方で90円台で定着もしていない。本日はMBA住宅ローン申請指数や小売売上高等の重要指標が発表されると共に、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表が控えている。足元の景況感と今後の利上げ観測から、90円台定着との流れとなるかが焦点となろう。
そして、本日注目したいのはポンド円であろうか。このところの英国の景気先行きに対する懸念が非常に高まる中、昨日の小売売上高をはじめとした強い指標結果から買い戻しが進んでいる。本日は英雇用統計が発表されるが、売り疲れからの一時的な反発に留まるのか、継続的に底堅い推移となるか、一つの転換点として注目したい。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 89.00- 90.20
ユーロ・円 129.00-135.20
ポンド・円 139.60-145.00
【本日の主な経済指標】
08:50 (日) 国内企業物価指数[前月比]
08:50 (日) 国内企業物価指数[前年同月比]
14:00 (日) 消費者態度指数・一般世帯
17:30 (英) 失業率
17:30 (英) 失業保険申請件数
18:00 (欧) 鉱工業生産[前月比]
18:30 (南ア)小売売上高[前年同月比]
20:00 (米) MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 (米) 輸出物価指数[前月比]
21:30 (米) 小売売上高[前月比]
21:30 (米) 輸入物価指数[前月比]
23:00 (米) 企業在庫[前月比]
03:00 (米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年10月13日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
低金利政策長期化への懸念が後退したことで一時90円台を回復。参加者も素直に反応し「ブル」が選択
されている。やや値動きの激しさもあり、引き続きポジションテイクには慎重な判断が求められる状況
は変わらず。加えて、本日は重要指標や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表が控えているた
め、一段の荒れ模様の展開も予想されるため、十分な注意を払いたい。
ユーロ円は「ブル」
ZEW景況感調査は弱い数値となり、欧州景気先行き不透明感が強まっている。しかし、相対的なユーロ買
いは続き、昨日も円安水準で引けている。本日も株価の動向を睨んだ相場動向となろうが、対ドルでの
ユーロ相場の動向も念頭に入れておきたい。
ポンド円は「ブル」
参加者は昨日の強い経済指標を支持し「ブル」を選択している。大きな反発を見せたポンド円であるが、
本日は雇用統計が発表される。先日までの強いポンド売りに対する売り疲れが見え始めている中、継続的に
底堅い推移に転換するかどうか、本日のポンド円相場を見守りたい。