ドル円90円に向けトライ!!
先週金曜日の為替相場は、東京市場の時間帯に「景気回復が定着すれば、インフレ防止のため金融政策を引き締める必要がある」とのバーナンキ米FRB議長による出口戦略についての発言から、米国の低金利政策長期化への懸念が後退。また、先日までの急激なドル売りの反動も加わり、朝方の安値から1円を超える89.40付近まで上昇した。また、ユーロ円もアジア株式市場の堅調な推移と、対ドルでの円売りに連れる形で131.70付近まで上昇した。
その後、やや方向感の定まらない相場展開となったものの、ドル円は米貿易収支が市場予想を上回ったことで底堅く推移。また、NYダウが堅調に推移したことや米長期金利が上昇したことを受けてドル円は上げ幅を拡大し、89.882円まで上昇、89.782円で取引を終えた。ユーロ円も株高を背景とした円売りユーロ買いから132.236円まで上昇し、132.223円で取引を終えた。その他、先日から買い優勢の流れとなっていたカナダ円も、強い雇用統計の内容を受けて一段の上昇となり、86.027円で取引を終えている。
【今週の展望】
ドルの基軸通貨としての地位懸念等から、急激な売り圧力が強まったドルは先週末には反動をみせるものの、依然として90円台には届いていない。ドルに対しての先安観は否めず、今週も引き続きドル売り地合いが続く可能性が高そうだ。しかし、仮に90円台をキープする展開となれば、相場は新たな局面を迎えるかもしれない。手がかりとなるのは、14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が挙げられる。先週は米国の低金利政策の動向に一喜一憂する場面もみられたため、ドルの方向性を占う材料となろうか。また、15日の消費者物価指数も、足元の景況感を確認する上で注目したい。
一方、ユーロであるが、景気先行き不透明感が高まったことや、リスク回避の流れからから上値の重い展開を強いられたものの、週末には132円台を回復している。基本的には株価の動向を伺いながらの展開となろうが、今週は米国の主要企業の決算発表が相次ぎ予定されており、株価上昇が勢いつけば、一段のユーロ買いとなろうか。再び133円台を試す展開となるかどうかが注目される。経済指標としては13日発表のZEW景況感調査、15日の消費者物価指数が予定されている。
その他、先週は予想外の利上げを発表し、大きく買われた豪ドルと、原油価格の上昇や強い雇用統計から買いが進んだカナダドルの動向も注目したい。リスク選好の流れとなれば一段の買いが進む可能性が高く、他のクロス円への影響を含めて注視していきたい。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 89.50- 91.00
ユーロ・円 129.60-133.60
ポンド・円 139.60-143.00
【今週の主な経済指標】
10/12(月)
09:00 SGD 四半期国内総生産(GDP、速報値)
15:00 DEM 卸売物価指数(WPI)
10/13(火)
06:45 NZD 小売売上高指数
08:00 GBP 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
08:00 GBP 英小売連合(BRC)小売売上高調査
08:50 JPY マネーストックM2
10:30 AUD NAB企業景況感指数
13:00 JPY 日銀・金融政策決定会合
16:15 CHF 生産者輸入価格
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)
18:00 EUR ZEW景況感調査
21:30 CAD 新築住宅価格指数
21:30 CAD 貿易収支
10/14(水)
08:50 JPY 国内企業物価指数
17:30 GBP 失業保険申請件数
17:30 GBP 失業率
18:00 EUR 鉱工業生産
18:00 ZAR 小売売上高
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数
21:30 USD 小売売上高
21:30 USD 輸出物価指数
21:30 USD 輸入物価指数
23:00 USD 企業在庫
3:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
10/15(木)
06:45 NZD 四半期消費者物価(CPI)
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値
14:00 JPY 金融経済月報(基本的見解)
17:00 EUR 欧州中央銀行(ECB)月報
18:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30 USD 新規失業保険申請件数
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)
21:30 CAD 製造業出荷
23:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数
10/16(金)
16:15 CHF 実質小売売上高
18:00 EUR 貿易収支
20:00 CAD 消費者物価指数
22:00 USD 対米証券投資
22:15 USD 鉱工業生産
22:15 USD 設備稼働率
22:55 USD ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年10月9日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ベア」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
バーナンキ米FRB議長による出口戦略についての発言から、米国の低金利政策長期化への懸念が後退した
ことで、参加者は「ブル」を選択。しかし先週末は90円台を回復することができなかったが、今週90円
台をキープすることができれば、相場は新たな局面を迎えるかもしれない。
ユーロ円は「ベア」
参加者の間ではユーロ円の高値警戒感が浮上し売りが強まったことで「ベア」に転じている。ファンダ
メンタルズ的にも積極的なユーロ買いを選択しにくい状況であろうか。今週は米国主要企業の決算が相
次ぐため、株価の動向を睨んだ展開が予想される。
ポンド円は「ブル」
総じてクロス円上昇の中、参加者はポンド買いを選択しており「ブル」。景気先行き不透明感が強まる
中、今週は小売物価指数、消費者物価指数そして雇用統計等の重要指標の発表が控えている。結果から
一喜一憂し、値動きの荒い展開も予想されるため、慎重な判断が求められそうだ。
その後、やや方向感の定まらない相場展開となったものの、ドル円は米貿易収支が市場予想を上回ったことで底堅く推移。また、NYダウが堅調に推移したことや米長期金利が上昇したことを受けてドル円は上げ幅を拡大し、89.882円まで上昇、89.782円で取引を終えた。ユーロ円も株高を背景とした円売りユーロ買いから132.236円まで上昇し、132.223円で取引を終えた。その他、先日から買い優勢の流れとなっていたカナダ円も、強い雇用統計の内容を受けて一段の上昇となり、86.027円で取引を終えている。
【今週の展望】
ドルの基軸通貨としての地位懸念等から、急激な売り圧力が強まったドルは先週末には反動をみせるものの、依然として90円台には届いていない。ドルに対しての先安観は否めず、今週も引き続きドル売り地合いが続く可能性が高そうだ。しかし、仮に90円台をキープする展開となれば、相場は新たな局面を迎えるかもしれない。手がかりとなるのは、14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が挙げられる。先週は米国の低金利政策の動向に一喜一憂する場面もみられたため、ドルの方向性を占う材料となろうか。また、15日の消費者物価指数も、足元の景況感を確認する上で注目したい。
一方、ユーロであるが、景気先行き不透明感が高まったことや、リスク回避の流れからから上値の重い展開を強いられたものの、週末には132円台を回復している。基本的には株価の動向を伺いながらの展開となろうが、今週は米国の主要企業の決算発表が相次ぎ予定されており、株価上昇が勢いつけば、一段のユーロ買いとなろうか。再び133円台を試す展開となるかどうかが注目される。経済指標としては13日発表のZEW景況感調査、15日の消費者物価指数が予定されている。
その他、先週は予想外の利上げを発表し、大きく買われた豪ドルと、原油価格の上昇や強い雇用統計から買いが進んだカナダドルの動向も注目したい。リスク選好の流れとなれば一段の買いが進む可能性が高く、他のクロス円への影響を含めて注視していきたい。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 89.50- 91.00
ユーロ・円 129.60-133.60
ポンド・円 139.60-143.00
【今週の主な経済指標】
10/12(月)
09:00 SGD 四半期国内総生産(GDP、速報値)
15:00 DEM 卸売物価指数(WPI)
10/13(火)
06:45 NZD 小売売上高指数
08:00 GBP 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
08:00 GBP 英小売連合(BRC)小売売上高調査
08:50 JPY マネーストックM2
10:30 AUD NAB企業景況感指数
13:00 JPY 日銀・金融政策決定会合
16:15 CHF 生産者輸入価格
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)
18:00 EUR ZEW景況感調査
21:30 CAD 新築住宅価格指数
21:30 CAD 貿易収支
10/14(水)
08:50 JPY 国内企業物価指数
17:30 GBP 失業保険申請件数
17:30 GBP 失業率
18:00 EUR 鉱工業生産
18:00 ZAR 小売売上高
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数
21:30 USD 小売売上高
21:30 USD 輸出物価指数
21:30 USD 輸入物価指数
23:00 USD 企業在庫
3:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
10/15(木)
06:45 NZD 四半期消費者物価(CPI)
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値
14:00 JPY 金融経済月報(基本的見解)
17:00 EUR 欧州中央銀行(ECB)月報
18:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30 USD 新規失業保険申請件数
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)
21:30 CAD 製造業出荷
23:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数
10/16(金)
16:15 CHF 実質小売売上高
18:00 EUR 貿易収支
20:00 CAD 消費者物価指数
22:00 USD 対米証券投資
22:15 USD 鉱工業生産
22:15 USD 設備稼働率
22:55 USD ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年10月9日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ベア」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
バーナンキ米FRB議長による出口戦略についての発言から、米国の低金利政策長期化への懸念が後退した
ことで、参加者は「ブル」を選択。しかし先週末は90円台を回復することができなかったが、今週90円
台をキープすることができれば、相場は新たな局面を迎えるかもしれない。
ユーロ円は「ベア」
参加者の間ではユーロ円の高値警戒感が浮上し売りが強まったことで「ベア」に転じている。ファンダ
メンタルズ的にも積極的なユーロ買いを選択しにくい状況であろうか。今週は米国主要企業の決算が相
次ぐため、株価の動向を睨んだ展開が予想される。
ポンド円は「ブル」
総じてクロス円上昇の中、参加者はポンド買いを選択しており「ブル」。景気先行き不透明感が強まる
中、今週は小売物価指数、消費者物価指数そして雇用統計等の重要指標の発表が控えている。結果から
一喜一憂し、値動きの荒い展開も予想されるため、慎重な判断が求められそうだ。