甘利経済再生相の発言からドル・ユーロは大幅に下落!!
昨日のドル円は、日銀の追加緩和観測によりドル高が進行した海外の流れを引き継ぎ89.549円で取引を開始。甘利経済再生相が閣議後の会見において、「過度の円安になれば輸入物価に跳ね返ってくる。国民生活に悪影響も出てくる」との発言を受け88.626円まで下落。欧州・NY市場でも甘利経済再生相の発言に対する警戒感から調整的な円買いドル売りの流れとなったことに加え、米系証券会社会長の「円は売られすぎ」との発言もありドル円は一時88.292円まで下げ幅を拡大。米12月小売売上高や1月のNY連銀製造業景況指数は市場予想に対して結果がまちまちだったことから指標発表へは同意薄。時事通信社が「政府と日銀との共同文書草案で日銀が2%のインフレ目標にコミットする」との一部報道や、米長期金利の下値を切り上げる動きに合わせドル円は88.880円まで値を戻す場面も見られました。その後はもみ合う値動きが継続し、前日比では0.650円安い88.792円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、対ドルで値を上げて119.815円で取引を開始した後は、甘利経済再生相の発言を受け118.575円まで下落。欧州・NY市場では、甘利経済再生相の発言が引き続き意識されるなか117.589円まで下げ幅を拡大。売り一巡後は調整的な買い戻しが入りましたが、ドイツ経済に対する懸念やスペインの格付けに対する不透明感などから明確な方向感は見られずもみ合う展開となり、前日比では1.495安い118.135円で取引を終えました。
≪2013年1月15日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り22% 買い78%
ユーロ・円 :「ブル」売り41% 買い59%
ユーロ・ドル :「ベア」売り80% 買い20%
英ポンド・円 :「ブル」売り37% 買い63%
豪ドル・円 :「ブル」売り24% 買い76%
NZドル・円 :「ブル」売り36% 買い64%
【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯 12月
17:15 CHF 実質小売売上高[前年同月比] 11月
19:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比] 12月
20:00 ZAR 小売売上高[前年同月比] 11月
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
22:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 12月
22:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 12月
22:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 12月
23:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 11月
23:15 USD 鉱工業生産[前月比] 12月
23:15 USD 設備稼働率 12月
00:00 USD NAHB住宅市場指数 1月
04:00 USD 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
- 今日のトレードポイント -
米消費者物価指数や米地区連銀経済報告(ベージュブック)など重要な経済指標の発表があるため発表前後の値動きには注意が必要となります。スペインやドイツ経済に対する懸念がでてきているため、政府要人による発言には注意したいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 88.00-90.00 ユーロ・円 117.00-120.00 ポンド・円 141.00-144.50