高金利通貨のキャリートレードに注目!
昨日のドル円は原油取引決済がドルを除外した通貨及び金のバスケット制へ変更されるとの報道や、予想外の豪政策金利の引き上げが強いドル売りを誘う状況に。ドル売りの流れが強まると共に、一時89円を割る状況が見られたものの、NY市場序盤までは方向感の定まらない狭いレンジでの推移となった。その後、NY市場でダウが100ドル超の上昇し、株式市場が堅調に推移するにつれてリスク選好によるドル売りが加速。ドル円は一時88.613円まで下落し、88.831円で取引を終えた。
ユーロ円はダウが一時170ドルを越す上昇となったことを受け、131円台で底堅く推移していたものの、株高に一服感が見られるとドル円やポンド円での円買いに連れて対円でのユーロ売りが優勢となり、130.570円まで下落。しかし、対ドルでのユーロの上昇が底支えしたことで下値も限定的となり、130.757円で取引を終えた。
なお、ポンド円は英国8月の製造業生産指数の前月比1.9%マイナスや、鉱工業生産指数の2.5%の下落を受け売り一辺倒の展開となった。ポンド円は下値を模索する展開が続き、140.939円まで下落し、141.379円で取引を終えた。
また、豪ドルは予想外の政策金利の引き上げ(0.25%の引き上げにより3.25%)を受け、一時79.237円まで上昇し、79.032円と前日比で+0.450円の水準で取引を終えている。
さて、本日の為替相場であるが豪政策金利の予想外の引き上げが後押しする形で、オーストラリアドル等の高金利通貨買いや金・原油等の上昇が継続するかどうかが注目されそうだ。特に豪ドルに関しては来月以降の利上げの可能性についても囁かれ始めており、利上げ期待感からの豪ドル買いが進む展開は十分に考えられる。円キャリートレードの再スタートを成すのか注目したい。
一方で、ドル全面安の展開となっており、もはや基軸通貨としてではなく、ドルキャリートレードの調達通貨として捉えられている模様。本日はMBA住宅ローン申請指数や消費者信用残高等の経済指標が発表される予定であるものの、依然として90円台を回復できるだけの材料に乏しい状況と考えられ、下値を模索する展開が続きそうだ。
そして、対ドルで1週間ぶりの高値をつけたユーロであるが、ユーロ円はやや上値の重たさを意識せざるを得ない状況となっている。本日はユーロ圏四半期域内総生産(GDP、確定値)の発表が予定されているが、ユーロ圏の景況感と共に、130円台を維持できるかどうかが注目されそうだ。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 88.00-90.00
ユーロ・円 128.00-133.80
ポンド・円 139.70-143.00
【本日の主な経済指標】
08:50(日)外貨準備高
09:30(豪)住宅ローン件数[前月比]
14:00(日)景気一致指数(CI)・速報値
14:00(日)景気先行指数(CI)・速報値
14:45(ス)失業率
18:00(欧)四半期域内総生産(GDP、確定値)[前期比]
18:00(欧)四半期域内総生産(GDP、確定値)[前年同期比]
20:00(米)MBA住宅ローン申請指数[前週比]
04:00(米)消費者信用残高
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年10月6日クローズ時点≫
ドル・円 : 「ブル」
ユーロ・円 : 「ブル」
ユーロ・ドル : 「ベア」
英ポンド・円 : 「ブル」
豪ドル・円 : 「ブル」
NZドル・円 : 「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
88円台まで下落したことを受け、引き続き参加者は積極的な「ブル」を選択している模様。
しかし、原油取引決済から除外されるのではないかとの噂が立つなど、基軸通貨としての
地位に黄信号が灯っている。下値を模索する展開が継続する可能性も高く、慎重な取引が
求められそうだ。
ユーロ円は「ブル」
参加者は以前として「ブル」を選択しているものの、上値の重たさから「売り」の選択を
も増えつつある。本日はユーロ圏四半期域内総生産(GDP、確定値)の発表が予定されて
おり、ユーロ圏の景況感による相場動向が注目されそうだ。
ポンド円は「ブル」
下落幅も大きく、ポンド円に値ごろ感がでていることから強い「ブル」が選択されている。
しかし、昨日の振るわない経済指標の内容を受け、英国経済の回復速度が疑問視されている
状況も見過ごせない。引き続き下値リスクを念頭に入れたポジションテイクを行いたい。
ユーロ円はダウが一時170ドルを越す上昇となったことを受け、131円台で底堅く推移していたものの、株高に一服感が見られるとドル円やポンド円での円買いに連れて対円でのユーロ売りが優勢となり、130.570円まで下落。しかし、対ドルでのユーロの上昇が底支えしたことで下値も限定的となり、130.757円で取引を終えた。
なお、ポンド円は英国8月の製造業生産指数の前月比1.9%マイナスや、鉱工業生産指数の2.5%の下落を受け売り一辺倒の展開となった。ポンド円は下値を模索する展開が続き、140.939円まで下落し、141.379円で取引を終えた。
また、豪ドルは予想外の政策金利の引き上げ(0.25%の引き上げにより3.25%)を受け、一時79.237円まで上昇し、79.032円と前日比で+0.450円の水準で取引を終えている。
さて、本日の為替相場であるが豪政策金利の予想外の引き上げが後押しする形で、オーストラリアドル等の高金利通貨買いや金・原油等の上昇が継続するかどうかが注目されそうだ。特に豪ドルに関しては来月以降の利上げの可能性についても囁かれ始めており、利上げ期待感からの豪ドル買いが進む展開は十分に考えられる。円キャリートレードの再スタートを成すのか注目したい。
一方で、ドル全面安の展開となっており、もはや基軸通貨としてではなく、ドルキャリートレードの調達通貨として捉えられている模様。本日はMBA住宅ローン申請指数や消費者信用残高等の経済指標が発表される予定であるものの、依然として90円台を回復できるだけの材料に乏しい状況と考えられ、下値を模索する展開が続きそうだ。
そして、対ドルで1週間ぶりの高値をつけたユーロであるが、ユーロ円はやや上値の重たさを意識せざるを得ない状況となっている。本日はユーロ圏四半期域内総生産(GDP、確定値)の発表が予定されているが、ユーロ圏の景況感と共に、130円台を維持できるかどうかが注目されそうだ。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 88.00-90.00
ユーロ・円 128.00-133.80
ポンド・円 139.70-143.00
【本日の主な経済指標】
08:50(日)外貨準備高
09:30(豪)住宅ローン件数[前月比]
14:00(日)景気一致指数(CI)・速報値
14:00(日)景気先行指数(CI)・速報値
14:45(ス)失業率
18:00(欧)四半期域内総生産(GDP、確定値)[前期比]
18:00(欧)四半期域内総生産(GDP、確定値)[前年同期比]
20:00(米)MBA住宅ローン申請指数[前週比]
04:00(米)消費者信用残高
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年10月6日クローズ時点≫
ドル・円 : 「ブル」
ユーロ・円 : 「ブル」
ユーロ・ドル : 「ベア」
英ポンド・円 : 「ブル」
豪ドル・円 : 「ブル」
NZドル・円 : 「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
88円台まで下落したことを受け、引き続き参加者は積極的な「ブル」を選択している模様。
しかし、原油取引決済から除外されるのではないかとの噂が立つなど、基軸通貨としての
地位に黄信号が灯っている。下値を模索する展開が継続する可能性も高く、慎重な取引が
求められそうだ。
ユーロ円は「ブル」
参加者は以前として「ブル」を選択しているものの、上値の重たさから「売り」の選択を
も増えつつある。本日はユーロ圏四半期域内総生産(GDP、確定値)の発表が予定されて
おり、ユーロ圏の景況感による相場動向が注目されそうだ。
ポンド円は「ブル」
下落幅も大きく、ポンド円に値ごろ感がでていることから強い「ブル」が選択されている。
しかし、昨日の振るわない経済指標の内容を受け、英国経済の回復速度が疑問視されている
状況も見過ごせない。引き続き下値リスクを念頭に入れたポジションテイクを行いたい。