本日はFOMC!明日のG20も睨み、目の離せない一日
ドル円は、米7月住宅価格指数が前月比+0.3%と市場予想の同+0.5%より弱い結果となったことから、米住宅価格が再び急落するとの思惑が強まり下落する展開に。また、早期利上げ観測が後退したこともあり、一時90.901円まで下落した。その後はFOMCを控え様子見ムードのままもみ合いが続き、米債入札結果発表後も大きな動き
は無く91.122円で取引を終えた。
ユーロ円は横ばい。序盤、本邦祝日で閑散とした取引により値動きに乏しかったが、ドル円の下げに連れる格好で134.551円まで下値を拡大。一時、原油など商品市場の上昇が欧州エネルギー関連株を押し上げたことでユーロを買い戻す展開が見られたものの、その後は明日のFOMCを睨み目立った動きはなく、ほぼ前日と変わらず134.852円で引けた。
オセアニア通貨は朝方発表された第2四半期NZ経常収支が予想を大きく上回った他、商品価格の上昇が豪ドル買いの支援材料となっている。特にNZドルは、経常収支の黒字好転、世界最大のNZ乳製品会社フォンテラによる酪農家への支払い価格上方修正といった相次ぐ好材料や、NZIER(NZ経済研究所)が発表した企業信頼感等を受け、「NZ経済は4四半期にリセッションから脱する」との見通しが改めて好感されたことからNZドルは65.545円と高水準で取引を終えている。豪ドルも79.584円と堅調に取引を終えた。
本日はFOMCによる政策金利の動向に注目が集まりそうだ。市場では0~0.25%に据え置かれるとの見込みが強いものの、FOMC内部には利上げに積極的なメンバーが存在することが囁かれており、「利上げによる急激なドルの買い戻し」という展開にも注意を払いたい。一方で、ピッツバーグで行われるG20の会合では前回と同様に準備通貨ドルの地位に懸念を示す声が出ることも予想されており、再度90円割れを試す可能性も否定できない。本日は売り買いが交錯する神経質な値動きとなる可能性が高く、気の抜けない一日となるだろう。
ユーロ円は、製造業新規受注以外に特に注目される指標はないが、FOMCやG20など周囲の環境によりユーロが揺さぶられる展開となりそうだ。また英BOE議事録では、さらなる資産買い取りプログラムの拡大が論議されていた場合には、ユーロポンドでの一段高の可能性も否定できない。基本的なスタンスはユーロ上昇だと考えられるものの、急激に進むユーロ高に一度調整が入る可能性も視野に入れておきたい。
ポンド円はキング総裁が英国でのマイナス準備預金金利の導入可能性を示唆したことから、英国内の信用収縮が非常に深刻化しているとのイメージが強まっている。現行の1750億ポンドの資産買い入れプログラムが再度拡大されるとの見方も強まり、「ポンドは対ユーロでパリティ(等価)」まで下落するとの声も高まりを見せている。本日はBOE(英中銀)議事録が公表される予定であるが、内容次第では一段のポンド売りとの展開が予想される。下値を模索する展開となれば、7月8日の安値146.765円が一つの目安となろうか。
豪ドル円は商品市場の動向を伺いながらの展開が続きそうだ。ここ最近では、金価格の上昇(1オンス=1015.50ドル)が豪ドル買いの下支えとなっているものの、高値警戒感も台頭しつつある。本日FOMCの結果次第では商品相場や株価が大きく乱高下することも予想される為、上下どちらにでも対応できるよう、バイアスを傾け過ぎず柔軟に対応したい。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 89.80-92.00
ユーロ・円 134.60-136.00
ポンド・円 146.80-150.50
【本日の主な経済指標】
07:45(ニ) 四半期国内総生産
17:30(英) 英中銀金融政策委員会
18:00(欧) 製造業新規受注
20:00(米) MBA住宅ローン申請指数
27:15(米) 米連邦公開市場委員会
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年9月22日クローズ時点≫
ドル・円 : 「ブル」
ユーロ・円 : 「ブル」
ユーロ・ドル : 「ベア」
英ポンド・円 : 「ブル」
豪ドル・円 : 「ブル」
NZドル・円 : 「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」
ドル円はFOMC、G20を控え積極的にポジションを取れず静観する参加者が多い中、91円前半では値ごろ感
からこまめな押し目買いが目立っている。ここ数週間は原油や金に資金が流れ、リスク選好姿勢が明確
となっておりドルは対主要通貨での下落が目立つ。一連のイベントにより、トレンドを変える事ができる
かがポイントになるが、下値警戒は解除しないほうがいいだろう。
ユーロ・円は「ブル」
ユーロ円は方向感がつかめずに売り買いか拮抗したももの買いが僅かに勝り「ブル」。ここ最近ユーロ圏
の経済指標は、経常収支は88億ユーロの黒字、8月の独生産者物価指数は市場予想を大きく上回り好調。
加えて、G20では基軸通貨としてのドルが議題となり、ドルに唯一対抗できるユーロに注目を集めること
が予想される。一本調子で上昇しただけに一服はあるだろうが、大きな売り材料は少なく、底堅く推移す
る可能性が高そうだ。
ポンド・円は「ブル」
連日厳しい値動きながらも150円割れの局面では参加者の「強気」の姿勢に変化は見られなかった。ポン
ド円を取り巻く状況は依然として予断を許さないだろう。英金融大手の経営不安に対する懸念も報じら
れており、依然としてポンド売りに傾斜しやすい状況のようだ。テクニカル的にもポンド円の週足はダ
ブルトップを形成しており、中-長期的にも下落する可能性が高い。ファンダメンタルズ、テクニカル共
に厳しい現状では対ユーロでのパリティも現実味を帯びてきている状況と言えようか。
は無く91.122円で取引を終えた。
ユーロ円は横ばい。序盤、本邦祝日で閑散とした取引により値動きに乏しかったが、ドル円の下げに連れる格好で134.551円まで下値を拡大。一時、原油など商品市場の上昇が欧州エネルギー関連株を押し上げたことでユーロを買い戻す展開が見られたものの、その後は明日のFOMCを睨み目立った動きはなく、ほぼ前日と変わらず134.852円で引けた。
オセアニア通貨は朝方発表された第2四半期NZ経常収支が予想を大きく上回った他、商品価格の上昇が豪ドル買いの支援材料となっている。特にNZドルは、経常収支の黒字好転、世界最大のNZ乳製品会社フォンテラによる酪農家への支払い価格上方修正といった相次ぐ好材料や、NZIER(NZ経済研究所)が発表した企業信頼感等を受け、「NZ経済は4四半期にリセッションから脱する」との見通しが改めて好感されたことからNZドルは65.545円と高水準で取引を終えている。豪ドルも79.584円と堅調に取引を終えた。
本日はFOMCによる政策金利の動向に注目が集まりそうだ。市場では0~0.25%に据え置かれるとの見込みが強いものの、FOMC内部には利上げに積極的なメンバーが存在することが囁かれており、「利上げによる急激なドルの買い戻し」という展開にも注意を払いたい。一方で、ピッツバーグで行われるG20の会合では前回と同様に準備通貨ドルの地位に懸念を示す声が出ることも予想されており、再度90円割れを試す可能性も否定できない。本日は売り買いが交錯する神経質な値動きとなる可能性が高く、気の抜けない一日となるだろう。
ユーロ円は、製造業新規受注以外に特に注目される指標はないが、FOMCやG20など周囲の環境によりユーロが揺さぶられる展開となりそうだ。また英BOE議事録では、さらなる資産買い取りプログラムの拡大が論議されていた場合には、ユーロポンドでの一段高の可能性も否定できない。基本的なスタンスはユーロ上昇だと考えられるものの、急激に進むユーロ高に一度調整が入る可能性も視野に入れておきたい。
ポンド円はキング総裁が英国でのマイナス準備預金金利の導入可能性を示唆したことから、英国内の信用収縮が非常に深刻化しているとのイメージが強まっている。現行の1750億ポンドの資産買い入れプログラムが再度拡大されるとの見方も強まり、「ポンドは対ユーロでパリティ(等価)」まで下落するとの声も高まりを見せている。本日はBOE(英中銀)議事録が公表される予定であるが、内容次第では一段のポンド売りとの展開が予想される。下値を模索する展開となれば、7月8日の安値146.765円が一つの目安となろうか。
豪ドル円は商品市場の動向を伺いながらの展開が続きそうだ。ここ最近では、金価格の上昇(1オンス=1015.50ドル)が豪ドル買いの下支えとなっているものの、高値警戒感も台頭しつつある。本日FOMCの結果次第では商品相場や株価が大きく乱高下することも予想される為、上下どちらにでも対応できるよう、バイアスを傾け過ぎず柔軟に対応したい。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 89.80-92.00
ユーロ・円 134.60-136.00
ポンド・円 146.80-150.50
【本日の主な経済指標】
07:45(ニ) 四半期国内総生産
17:30(英) 英中銀金融政策委員会
18:00(欧) 製造業新規受注
20:00(米) MBA住宅ローン申請指数
27:15(米) 米連邦公開市場委員会
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年9月22日クローズ時点≫
ドル・円 : 「ブル」
ユーロ・円 : 「ブル」
ユーロ・ドル : 「ベア」
英ポンド・円 : 「ブル」
豪ドル・円 : 「ブル」
NZドル・円 : 「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」
ドル円はFOMC、G20を控え積極的にポジションを取れず静観する参加者が多い中、91円前半では値ごろ感
からこまめな押し目買いが目立っている。ここ数週間は原油や金に資金が流れ、リスク選好姿勢が明確
となっておりドルは対主要通貨での下落が目立つ。一連のイベントにより、トレンドを変える事ができる
かがポイントになるが、下値警戒は解除しないほうがいいだろう。
ユーロ・円は「ブル」
ユーロ円は方向感がつかめずに売り買いか拮抗したももの買いが僅かに勝り「ブル」。ここ最近ユーロ圏
の経済指標は、経常収支は88億ユーロの黒字、8月の独生産者物価指数は市場予想を大きく上回り好調。
加えて、G20では基軸通貨としてのドルが議題となり、ドルに唯一対抗できるユーロに注目を集めること
が予想される。一本調子で上昇しただけに一服はあるだろうが、大きな売り材料は少なく、底堅く推移す
る可能性が高そうだ。
ポンド・円は「ブル」
連日厳しい値動きながらも150円割れの局面では参加者の「強気」の姿勢に変化は見られなかった。ポン
ド円を取り巻く状況は依然として予断を許さないだろう。英金融大手の経営不安に対する懸念も報じら
れており、依然としてポンド売りに傾斜しやすい状況のようだ。テクニカル的にもポンド円の週足はダ
ブルトップを形成しており、中-長期的にも下落する可能性が高い。ファンダメンタルズ、テクニカル共
に厳しい現状では対ユーロでのパリティも現実味を帯びてきている状況と言えようか。