経済指標相次ぐ ドル円上昇の節目となるか
先週後半から米国経済の早期底打ち期待感が後退している。米国の経済成長率及び失業率の見通しがともに下方修正され、また、新規失業保険申請件数等の結果も冴えない。NYダウは一時8300ドル台を割れ、ドル円は93円台まで下落。ユーロ円も投資家のリスク回避の流れから130円を割れる展開となった。
昨日は米消費者景気信頼感指数が大幅に改善し、対円でのドルが買い戻される展開となったものの、ドル円は依然として94円から95円を行き来しており、上値の重たさを意識せざるを得ない状況となっている。
しかし、現在のドル円の上値重さは重要な経済指標の発表を控えた様子見相場の影響とも考えることができる。本日は米中古住宅販売件数、住宅価格指数、 MBA住宅ローン申請指数、28日には新築住宅販売件数と、住宅関連指標が相次いで発表される。住宅市場は景気回復の主導役として注目されているため、今後のトレンドを左右する状況も十分に考えられる。その他、28日の米新規失業保険申請件数、29日米四半期実質国内総生産、ミシガン大学消費者態度指数にも注目したい。
積極的な円買いの理由が見当たらないなか、北朝鮮問題で地政学リスクが高まっている。米国の住宅市場に一段の安心感が醸成される状況となれば、対円でのドル買い、高金利通貨買い優勢の流れになる可能性は高そうだ。ドル円は直近高値の96.70円付近を超えることができるかどうかが今週の注目点となろう。一方で、米経済見通しが一段とネガティブな状況となれば再び93円台を中心とした流れになる可能性も否定できないことも、念頭に入れておきたい。
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年5月26日クローズ時点≫
ドル・円 : ブル
ユーロ・円 : ベア
ユーロ・ドル : ベア
英ポンド・円 : ベア
豪ドル・円 : ブル
NZドル・円 : ブル
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」、NYダウの反発を受け、ドル買い優勢の展開となるも上値の重たさを意識せざるを得ない状況となっている。しかし、本邦の地政学的リスクが高まっている中、米国の住宅関連指標の結果がポジティブであれば、円安が進む可能性が高そうだ。
ユーロ・円は「ベア」、株価軟調のなか、リスク回避の流れからユーロ売り優勢の状況となっているようだ。また、政策金利動向で足並みが揃わないECB(欧州中央銀行)高官の発言から、ユーロ買いを見合わせているとも考えられる。引き続き要人発言に注目したい。
ユーロ・ドルは「ベア」、年初来高値である1.404ドル付近に迫る状況となっている。しかし、株価が軟調な状況や、高値警戒感から参加者はユーロ売りを選択している模様。しかし、株価が上昇基調となればユーロ買いが選好される可能性も高く、注意が必要だ。
昨日は米消費者景気信頼感指数が大幅に改善し、対円でのドルが買い戻される展開となったものの、ドル円は依然として94円から95円を行き来しており、上値の重たさを意識せざるを得ない状況となっている。
しかし、現在のドル円の上値重さは重要な経済指標の発表を控えた様子見相場の影響とも考えることができる。本日は米中古住宅販売件数、住宅価格指数、 MBA住宅ローン申請指数、28日には新築住宅販売件数と、住宅関連指標が相次いで発表される。住宅市場は景気回復の主導役として注目されているため、今後のトレンドを左右する状況も十分に考えられる。その他、28日の米新規失業保険申請件数、29日米四半期実質国内総生産、ミシガン大学消費者態度指数にも注目したい。
積極的な円買いの理由が見当たらないなか、北朝鮮問題で地政学リスクが高まっている。米国の住宅市場に一段の安心感が醸成される状況となれば、対円でのドル買い、高金利通貨買い優勢の流れになる可能性は高そうだ。ドル円は直近高値の96.70円付近を超えることができるかどうかが今週の注目点となろう。一方で、米経済見通しが一段とネガティブな状況となれば再び93円台を中心とした流れになる可能性も否定できないことも、念頭に入れておきたい。
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年5月26日クローズ時点≫
ドル・円 : ブル
ユーロ・円 : ベア
ユーロ・ドル : ベア
英ポンド・円 : ベア
豪ドル・円 : ブル
NZドル・円 : ブル
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」、NYダウの反発を受け、ドル買い優勢の展開となるも上値の重たさを意識せざるを得ない状況となっている。しかし、本邦の地政学的リスクが高まっている中、米国の住宅関連指標の結果がポジティブであれば、円安が進む可能性が高そうだ。
ユーロ・円は「ベア」、株価軟調のなか、リスク回避の流れからユーロ売り優勢の状況となっているようだ。また、政策金利動向で足並みが揃わないECB(欧州中央銀行)高官の発言から、ユーロ買いを見合わせているとも考えられる。引き続き要人発言に注目したい。
ユーロ・ドルは「ベア」、年初来高値である1.404ドル付近に迫る状況となっている。しかし、株価が軟調な状況や、高値警戒感から参加者はユーロ売りを選択している模様。しかし、株価が上昇基調となればユーロ買いが選好される可能性も高く、注意が必要だ。