ダウ1万ドル割れ!方向感は株価と連動!
昨日のドル円は東京市場序盤、前日のNYダウが10,000ドルを回復したことに対する安心感から日経平均も+100円付近で取引が始まると90.35円付近で強含みの展開となった。しかし、バーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長の講演で「米国のインフレ期待は非常に安定している」と発言したことから早期利上げ観測が後退したことに加え、日経平均が上げ幅を縮小したことから、90円付近まで軟化した。欧州勢が参入すると、欧州株が軒並み上昇して始まった影響により90.40円付近まで反発したものの、パドアン・OECDチーフエコノミストがユーロ安を歓迎する旨の見解を述べたことから欧州通貨を中心に弱含みの展開となり、再度90円付近まで値を下げた。NY時間には、米国の4月新築住宅販売件数が50.4万件と市場の事前予想を上回り、2008年5月以来の高水準を記録すると、一時90.668円まで上値を拡大した。しかし、高く寄り付いたNYダウがクローズにかけて大台割れの9,974.45ドルまで下落。ドル円も再度90円を割れるまで一気に水準を切り下げ89.921円で取引を終えた。
ユーロ円は東京市場序盤、本邦輸出企業のユーロ売りが入ったこともあり、110.50円付近まで下落して始まった。しかし、その後はガイトナー米財務長官の欧州訪問を控え様子見ムードとなり、東京市場終盤にかけて概ね111円前後で小動きとなった。欧州市場では欧州株が上昇して始まったほか、原油相場の上げ幅拡大を受けてリスク回避姿勢が後退すると、111.40円付近まで強含む展開。しかし、NY時間では中国国家外国為替管理局が北京在住の外銀を集めユーロの問題を討議し、ギリシャ、ポルトガルを含む、ユーロ圏各国の財政赤字格差から、「中国政府がユーロ債保有を再評価するのでは」との噂が広まって一時109.41円付近まで急落した。また、堅調に推移していたNYダウが急落しマイナス圏へと転落したこともあり、前日比-1.736円の109.559円で取引を終えた。
本日の展開
さて本日の展開だが、為替の方向感が株価と連動しており、株式市場の動向に一喜一憂する展開が予想される。前日のNYダウは新築住宅販売件数の大幅増加を受けて堅調に推移していたものの、欧州の信用不安などを背景に再び1万ドルの大台を割り込み、5月6日に大きく下落した水準を下回ったことで、下落局面入りしたと考えることもできる。一方の日経平均は6日ぶりの反発で9,500円台を回復したものの、急落後の反動との見方が強く、底入れ感はまだ感じることが出来ないと思われる。欧州の信用不安、アジアの情勢緊迫化が重なり、先行きは依然として不透明感が強く、株安連鎖が継続した場合にはクロス円下振れの可能性が強まりそうだ。
また、ユーロ圏に関しては、連日の如く噂や憶測が飛び交い、ネガティブな材料が飛び交っている。欧州PIIGS諸国を巡る信用不安やソブリン・リスクに改善がみられない中、金融規制強化を嫌った投資家のユーロ離れが一段と加速する可能性も否定できない。本日はガイトナー米財務長官がトリシェ総裁及びショイブレ独財務相と会談し、市場安定策や金融規制について協議される予定となっているが、会談が肩透かしで終わることになれば失望売りにつながる可能性も高い。先日更新された年初来安値108.830円を維持できるかどうかが本日の焦点となろうか。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 89.00-91.00
ユーロ・円 107.50-110.70
ポンド・円 127.80-131.90
【今日の主な経済指標】
15:45 FRF 消費者信頼感指数
18:30 ZAR 卸売物価指数
18:30 ZAR 卸売物価指数
21:30 USD 四半期実質国内総生産
21:30 USD 新規失業保険申請件数
≪2010年5月26日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
新築住宅販売件数の好結果などから参加者のセンチメントは改善傾向にあり「ブル」が
続いている。しかし、当面は欧州財政危機に加え、朝鮮半島情勢の緊張から株式の不安
定な動きに影響されやすい神経質な値動きが想定され、一進一退の動きとなりそうだ。
ポンド円は「ブル」
OECDが英成長率予想を上方修正し、加えて英国の年内利上げの必要性などに言及した。
これを受けて参加者心理は強気となっている模様で「ブル」。しかし、昨日ダウが1万
ドル割れで引けたことで、日経平均株価も圧迫され、リスク回避的な動きが継続する可
能性が否定できず、まだ強気一辺倒とは考え難いだろう。
豪ドル円は「ブル」
5月高値から15円ほど急落した影響から、逆張りが大半を占め約80%が「ブル」となっ
ている。しかし、豪準備銀行が来週の理事会を含めて今後数ヶ月利上げを休止するとの
見方が強まっている上、一部では来週の理事会で「利下げ」を検討するとの見方も浮上
しており、来週火曜日に向けて不安定な動きとなる可能性があるだろう。
ユーロ円は東京市場序盤、本邦輸出企業のユーロ売りが入ったこともあり、110.50円付近まで下落して始まった。しかし、その後はガイトナー米財務長官の欧州訪問を控え様子見ムードとなり、東京市場終盤にかけて概ね111円前後で小動きとなった。欧州市場では欧州株が上昇して始まったほか、原油相場の上げ幅拡大を受けてリスク回避姿勢が後退すると、111.40円付近まで強含む展開。しかし、NY時間では中国国家外国為替管理局が北京在住の外銀を集めユーロの問題を討議し、ギリシャ、ポルトガルを含む、ユーロ圏各国の財政赤字格差から、「中国政府がユーロ債保有を再評価するのでは」との噂が広まって一時109.41円付近まで急落した。また、堅調に推移していたNYダウが急落しマイナス圏へと転落したこともあり、前日比-1.736円の109.559円で取引を終えた。
本日の展開
さて本日の展開だが、為替の方向感が株価と連動しており、株式市場の動向に一喜一憂する展開が予想される。前日のNYダウは新築住宅販売件数の大幅増加を受けて堅調に推移していたものの、欧州の信用不安などを背景に再び1万ドルの大台を割り込み、5月6日に大きく下落した水準を下回ったことで、下落局面入りしたと考えることもできる。一方の日経平均は6日ぶりの反発で9,500円台を回復したものの、急落後の反動との見方が強く、底入れ感はまだ感じることが出来ないと思われる。欧州の信用不安、アジアの情勢緊迫化が重なり、先行きは依然として不透明感が強く、株安連鎖が継続した場合にはクロス円下振れの可能性が強まりそうだ。
また、ユーロ圏に関しては、連日の如く噂や憶測が飛び交い、ネガティブな材料が飛び交っている。欧州PIIGS諸国を巡る信用不安やソブリン・リスクに改善がみられない中、金融規制強化を嫌った投資家のユーロ離れが一段と加速する可能性も否定できない。本日はガイトナー米財務長官がトリシェ総裁及びショイブレ独財務相と会談し、市場安定策や金融規制について協議される予定となっているが、会談が肩透かしで終わることになれば失望売りにつながる可能性も高い。先日更新された年初来安値108.830円を維持できるかどうかが本日の焦点となろうか。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 89.00-91.00
ユーロ・円 107.50-110.70
ポンド・円 127.80-131.90
【今日の主な経済指標】
15:45 FRF 消費者信頼感指数
18:30 ZAR 卸売物価指数
18:30 ZAR 卸売物価指数
21:30 USD 四半期実質国内総生産
21:30 USD 新規失業保険申請件数
≪2010年5月26日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
新築住宅販売件数の好結果などから参加者のセンチメントは改善傾向にあり「ブル」が
続いている。しかし、当面は欧州財政危機に加え、朝鮮半島情勢の緊張から株式の不安
定な動きに影響されやすい神経質な値動きが想定され、一進一退の動きとなりそうだ。
ポンド円は「ブル」
OECDが英成長率予想を上方修正し、加えて英国の年内利上げの必要性などに言及した。
これを受けて参加者心理は強気となっている模様で「ブル」。しかし、昨日ダウが1万
ドル割れで引けたことで、日経平均株価も圧迫され、リスク回避的な動きが継続する可
能性が否定できず、まだ強気一辺倒とは考え難いだろう。
豪ドル円は「ブル」
5月高値から15円ほど急落した影響から、逆張りが大半を占め約80%が「ブル」となっ
ている。しかし、豪準備銀行が来週の理事会を含めて今後数ヶ月利上げを休止するとの
見方が強まっている上、一部では来週の理事会で「利下げ」を検討するとの見方も浮上
しており、来週火曜日に向けて不安定な動きとなる可能性があるだろう。