FXレポート

ギリシャ支援策を巡りギリシャ・ドイツ譲らず

昨日のドル円は序盤、東京市場が祝日ということもあり参加者が少ないなか、前週末のNY市場の流れを引き継ぎ円高ドル安の動きとなり90.50円付近を推移した。日本時間午前に米下院の本会議で、オバマ大統領が内政の最重要課題としていた医療保険改革法案を賛成多数で可決したが、為替市場への反応は見られなかった。欧州勢参入後も、欧米で主要な経済指標の発表予定が無かったことから模様眺めの展開が継続。NY時間に入ると、パンガロス・ギリシャ副首相がギリシャ支援に消極的な姿勢を示すドイツへの批判とも受け取れる発言を受け、ドイツとギリシャ間の亀裂の深さが浮き彫りとなり、ギリシャ支援策について不安視されたことを背景にクロス円は下落する展開に。ドル円は22日安値89.829円をマークした。その後、米国株が安寄り後に上昇に転じると、ドル円にショートカバーが入り90.159円で取引を終えた。
 
                    本日の展開

さて本日のドル円だが、2月新築住宅販売件数の発表が予定されており注目されそうだ。市場予想は中古住宅で前月比1.1%減、住宅価格で同0.8%減。先行指標の性格を持つ仮契約住宅販売指数(3月4日発表)が事前予想に反して下回ったことから、本日の発表も下振れを懸念する声が出ており注意が必要だ。下値を試す展開となった場合には、下値サポートラインとして3月9日安値89.630円近辺がポイントと考えられる。

ユーロ円は、ギリシャ財政問題の解決に再び不透明感が高まってきたことを背景に、ユーロに対する売り圧力が強まっていることから121円付近まで値を下げている。本日も昨日同様ギリシャ問題の先行きがユーロ相場の動向を左右するものと考えられる。また、25日に行なわれる予定の欧州首脳会議でギリシャ支援について話し合われるが、昨日のコメントからギリシャに対する支援策の内容には、ドイツとギリシャ間で溝が深く、支援策が合意に至らないとの見方が多い。引き続きユーロ売り圧力は強いと考えられる為、下値に対する警戒は必要か。


[今日の予想レンジ]
ドル ・円  88.60-91.20
ユーロ・円 121.00-123.60
ポンド・円 133.80-137.00

【今日の主な経済指標】

18:00(独) 3月IFO業況指数
18:30(南ア) 2月消費者物価指数
19:00(欧) 1月製造業受注
20:00(米) 週間住宅ローン借換申請指数
21:30(米) 2月耐久財受注
23:00(米) 2月新築住宅販売件数


≪2010年3月22日クローズ時点≫
 ドル・円   :「ブル」
 ユーロ・円  :「ブル」
 ユーロ・ドル :「ベア」
 英ポンド・円 :「ブル」
 豪ドル・円  :「ブル」
 NZドル・円  :「ブル」

 ※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

 ドル円は「ブル」
 昨晩、再び高まったギリシャの財政懸念がドルにも波及し90.60円付近から60銭超の
 下げとなったが、参加者は「ブル」を選択。今晩は2月新築住宅販売件数の発表が控
 えており、結果次第で最近のボックス圏(89円台半ば~91円)を抜けることができ
 るかに注目したい。91円手前になると断続的に国内輸出勢の円買いが入ることが予
 想されることから、指標の結果に一喜一憂せずに慎重スタンスで臨みたい。

 ポンド円は「ブル」
 先週、センタンス英中銀金融政策委員は「英景気がニ番底に陥る恐れがある。新た
 なショックの可能性は否定できない」など英景気に対して慎重な見方を示している。
 英国の景気下振れリスクや追加金融緩和観測が払拭できない状況のなか、本日18:00
 に発表を予定している英消費者物価指数の予想が前月比0.5%増の改善となっている
 ため、参加者は強気の「ブル」を選択している模様。いずれにしても、英景気の下
 振れリスクが高いことから、下値に対する警戒は常に頭に入れておきたい。
 
 豪ドル円は「ブル」
 米国株の堅調な推移を背景に参加者は「ブル」を選択。世界的な景気回復期待を追
 い風に資源国通貨が物色されていることから、豪ドル円の上昇余地は相対的に大き
 いかもしれない。今週25日にロウ豪準備銀行総裁補講演を予定しており、経済見通
 しや金融政策について語ると見られ、今後の豪州を占う材料になりそうだ。

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