ドル円は90円台を堅持!足元の景況感がドル買いの手掛かりとなるか
昨日のドル円は、日本時間12時頃に日銀金融政策決定会合にて昨年12月1日に導入を決めた固定金利(0.1%)での共通担保資金供給オペ(新型オペ)の供給額を、10兆円程度から20兆円程度に引き上げることを決定。市場では予想通りの内容であったことから、材料出尽くしとしてドル売りが強まり、一時本日安値となる90.036円まで急落した。しかし、心理的節目となっていた昨日の最安値89.986円を持ちこたえたことから買戻しが入り、本邦株式相場の上昇も後押しする形でドル円は再び90.67円付近まで上昇した。ユーロ円も一時124.085円付近まで下落したものの、株式相場の上昇がユーロ買いの支えとなり、124.82円付近まで上昇する展開となった。
株高や商品相場高を背景としたリスク選好の流れはロンドン市場でも継続し、ドル円は一時本日高値の90.710円、ユーロ円は125.068円まで上昇した。しかし、ニューヨーク市場の時間帯に入ると新規材料不足から、次第に上値が抑えられる展開になった。米国株相場が上げ幅を縮小するにつれてクロス円全般の売り圧力が強まり、ドル円は90.297円で引けた。ユーロ円は一時123.916円と124円台を割り込む展開となり、その後も上値を抑えられ124.038円で取引を終えた。
本日の展開
米国低金利政策継続決定がドル買いの足かせとなっており、新規材料の乏しいなかドル円相場は上値の重い展開が続いている。しかし、昨日は日銀政策決定会合を受けてのドル売りに対しても90円台を持ちこたえたことは評価できそうだ。ニューヨーク市場の時間帯までは方向感が定まらず、狭いレンジでの値動きに終始する展開が予想されるものの、本日は消費者物価指数(CPI)、新規失業保険申請件数及びフィラデルフィア連銀製造業景気指数等注目の経済指標の発表を控えている。特に労働市況の改善に楽観的な見方が広がっていることから新規失業保険申請件数の結果に注目が集まりそうだ。本日も90円台を維持することができれば、短期的に材料次第で上値を追う展開も予想される。
ユーロ円は欧州委員会がスペインやフランスの財政削減策の実現性に懐疑的な見方を示したことや、ギリシャの支援策に依然不透明感が拭えないとの評価から一時124円台を割っている。更に、インフレに対する懸念も拭えず、株高・商品価格の上昇が見られる中、ユーロ買いに踏み切れない状況となっている。本日は経済指標等の手がかりは少ないがトリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁等、要人発言に注目が集まる可能性もあるため、注意しておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 89.00-91.20
ユーロ・円 122.30-125.50
ポンド・円 134.00-139.20
【今日の主な経済指標】
08:50(日)四半期法人企業景気予測調査・大企業業況判断指数(BSI)
08:50(日)対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
08:50(日)対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
14:00(日)金融経済月報(基本的見解)
14:00(日)景気先行指数(CI)・改定値
14:00(日)景気一致指数(CI)・改定値
16:15(ス)貿易収支
17:15(ス)四半期鉱工業生産
18:00(欧)経常収支
18:30(英)マネーサプライM4速報値
19:00(欧)貿易収支
21:30(加)対カナダ証券投資額
21:30(米)消費者物価指数(CPI)
21:30(米)消費者物価指数(CPIコア指数)
21:30(米)新規失業保険申請件数
21:30(米)四半期経常収支
23:00(米)フィラデルフィア連銀製造業景気指数
23:00(米)景気先行指標総合指数
≪2010年3月17日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
低金利政策スタンス継続によりドル円は上値の重い展開を強いられている。しかし、
90円台を堅持できたことが評価された模様で、参加者は引き続き「ブル」を選択し
ている。ドル買いの手掛かりとして労働市況の先行きが注目されると考えられ、新
規失業保険申請件数の結果を見守りたい。
ユーロ円は「ブル」
ギリシャ支援の枠組みでの合意が再確認されたももの、市場では依然として不透明
感が拭えないとの評価となっている模様。更に、スペインやフランスの財政削減策
の実現性に懐疑的な見方が示されるなど、ユーロ売り圧力は衰えていない。参加者
は値ごろ感から 引き続き「ブル」を選択しているものの、本日は新規材料の手掛
かりも少ないことから様子見相場となりそうだ。
ポンド円は「ブル」
ドル円・ユーロ円が伸び悩む中、ポンド円は順調に上昇している。懸念されていた
英国2月の雇用統計は強い数値を示すとともに、英中銀イングランド銀行の金融政
策会合(MPC)議事録では、現状維持の政策判断が予想通り全員一致で決まったこと
が確認された。これがポンド相場の転換期と捉えられ、上昇基調となるかが焦点と
なろう。
株高や商品相場高を背景としたリスク選好の流れはロンドン市場でも継続し、ドル円は一時本日高値の90.710円、ユーロ円は125.068円まで上昇した。しかし、ニューヨーク市場の時間帯に入ると新規材料不足から、次第に上値が抑えられる展開になった。米国株相場が上げ幅を縮小するにつれてクロス円全般の売り圧力が強まり、ドル円は90.297円で引けた。ユーロ円は一時123.916円と124円台を割り込む展開となり、その後も上値を抑えられ124.038円で取引を終えた。
本日の展開
米国低金利政策継続決定がドル買いの足かせとなっており、新規材料の乏しいなかドル円相場は上値の重い展開が続いている。しかし、昨日は日銀政策決定会合を受けてのドル売りに対しても90円台を持ちこたえたことは評価できそうだ。ニューヨーク市場の時間帯までは方向感が定まらず、狭いレンジでの値動きに終始する展開が予想されるものの、本日は消費者物価指数(CPI)、新規失業保険申請件数及びフィラデルフィア連銀製造業景気指数等注目の経済指標の発表を控えている。特に労働市況の改善に楽観的な見方が広がっていることから新規失業保険申請件数の結果に注目が集まりそうだ。本日も90円台を維持することができれば、短期的に材料次第で上値を追う展開も予想される。
ユーロ円は欧州委員会がスペインやフランスの財政削減策の実現性に懐疑的な見方を示したことや、ギリシャの支援策に依然不透明感が拭えないとの評価から一時124円台を割っている。更に、インフレに対する懸念も拭えず、株高・商品価格の上昇が見られる中、ユーロ買いに踏み切れない状況となっている。本日は経済指標等の手がかりは少ないがトリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁等、要人発言に注目が集まる可能性もあるため、注意しておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 89.00-91.20
ユーロ・円 122.30-125.50
ポンド・円 134.00-139.20
【今日の主な経済指標】
08:50(日)四半期法人企業景気予測調査・大企業業況判断指数(BSI)
08:50(日)対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
08:50(日)対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
14:00(日)金融経済月報(基本的見解)
14:00(日)景気先行指数(CI)・改定値
14:00(日)景気一致指数(CI)・改定値
16:15(ス)貿易収支
17:15(ス)四半期鉱工業生産
18:00(欧)経常収支
18:30(英)マネーサプライM4速報値
19:00(欧)貿易収支
21:30(加)対カナダ証券投資額
21:30(米)消費者物価指数(CPI)
21:30(米)消費者物価指数(CPIコア指数)
21:30(米)新規失業保険申請件数
21:30(米)四半期経常収支
23:00(米)フィラデルフィア連銀製造業景気指数
23:00(米)景気先行指標総合指数
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ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
低金利政策スタンス継続によりドル円は上値の重い展開を強いられている。しかし、
90円台を堅持できたことが評価された模様で、参加者は引き続き「ブル」を選択し
ている。ドル買いの手掛かりとして労働市況の先行きが注目されると考えられ、新
規失業保険申請件数の結果を見守りたい。
ユーロ円は「ブル」
ギリシャ支援の枠組みでの合意が再確認されたももの、市場では依然として不透明
感が拭えないとの評価となっている模様。更に、スペインやフランスの財政削減策
の実現性に懐疑的な見方が示されるなど、ユーロ売り圧力は衰えていない。参加者
は値ごろ感から 引き続き「ブル」を選択しているものの、本日は新規材料の手掛
かりも少ないことから様子見相場となりそうだ。
ポンド円は「ブル」
ドル円・ユーロ円が伸び悩む中、ポンド円は順調に上昇している。懸念されていた
英国2月の雇用統計は強い数値を示すとともに、英中銀イングランド銀行の金融政
策会合(MPC)議事録では、現状維持の政策判断が予想通り全員一致で決まったこと
が確認された。これがポンド相場の転換期と捉えられ、上昇基調となるかが焦点と
なろう。