バーナンキ米FRB議長の議会証言に注目!
昨日のドル円は、日本株が軟調な展開となった事で安全資産としての円買いが優勢となり、じりじりと値を下げる動きとなった。時間足ベースで見ると2月19日の1時につけた高値92.145円を起点とした下降トレンドに沿う形で下落、そのままニューヨーク時間に入り、注目されていたケース・シラー米住宅価格指数は市場の事前予想とほぼ同レベルだったため影響は少なかったものの、その後発表された米消費者信頼感指数が事前予想(55.0)に対し、(46.0)と予想を大幅に下回る結果を受けてドル売りが加速した。結果的には、2月4日安値88.556円から2月19日高値92.145円までの上昇に対する61.8%押し(89.927円)とほぼ同水準の89.916円まで下落し、売り一巡後はわずかに値を戻したものの終値は90.206円となり3日連続の続落となった。
ユーロ円は、対ドルでの上昇がユーロ円にとってのサポート材料となり、アジア時間は底堅い動きを見せた。しかし、ロンドン時間に入って発表された独IFO景気動向指数が市場予想を下回った事をきっかけに値を崩し、その後、格付け機関フィッチによるギリシャ国立銀行をはじめとしたギリシャの4大銀行格下げの発表を受けて下げ足を加速、この日の安値となる121.568円まで下落し、値を戻せないまま121.878円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円だが、2月19日高値92.145円から約2円強の下落を記録した後は下げ渋っており、材料待ちの様相を呈している。24~25日にバーナンキFRB議長による議会での半年次金融政策報告が予定されており、発言内容次第では新たなトレンドが生まれる可能性を秘めている。先週FRBが公定歩合を引き上げた際には、FF金利の早期利上げにつながるのでは?との期待感から上昇したが、当局者がどの様な方向性を示すかに注目される。発言内容が昨日のキングBOE総裁の様にハト派よりとなった場合、2月4日直近安値88.556円を目標に下げ足を早めるかもしれない。
ポンド円は、4日連続の続落となり下値を試す展開が続いている。昨日、英議会でインフレ報告に関する公聴会が開かれ、キングBOE総裁が「景気回復は脆弱」・「緩やかな景気回復というMPCの基本シナリオに引き続き下振れリスクがある」と発言したため、英景気の先行き不透明感や、追加の金融緩和が意識されている。先月末は消費者物価の上昇から早期利上げ期待が浮上する場面もみられたが、当局者の先行き見通しは厳しい事から、短期的にはどこまで下げ幅を拡大するかが注目されそう。目先の下値目標は2月5日直近安値138.25円、下抜けた場合には2009年3月30日安値135.91円が意識されそうだ。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 89.20-91.10
ユーロ・円 120.50-123.20
ポンド・円 137.50-141.00
【今日の主な経済指標】
08:50 (日)1月貿易統計
16:00 (独)第4四半期GDP(確報値)
16:00 (独)3月GFK消費者信頼感指数
19:00 (ユーロ)12月製造業受注
21:00 (米)週間住宅ローン借換申請指数
00:00 (米)1月新築住宅販売件数
≪2010年2月23日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
ドル売り一巡後は方向感の欠ける展開の中、参加者は「ブル」を選択。バーナンキFRB議長による
議会証言が本日の最注目イベントなっているものの、米住宅関連指標の発表にも注意が必要とな
りそうだ。政策金利は国内のインフレ動向だけでなく、労働・住宅環境等、各種の経済統計を元
に決定されている事を考慮すると、経済指標の発表毎に一喜一憂する事になるかもしれない。
ポンド円は「ブル」
2月17日直近高値143.619円から約5円近く下落し、値ごろ感から参加者は「ブル」を選択した。し
かし、昨日マイルズBOE政策委員が、今後量的緩和が拡大する可能性も指摘しており、ポンドにと
ってネガティブ材料が相次いでいるため下値拡大の可能性を秘めている。また、本日はバーナン
キFRB議長の発言に注目が集まっているおり、ドル円に連れて動く可能性もあるため、柔軟な対応
が必要となりそうだ。
豪ドル円は「ブル」
昨日、バッテリーノRBA副総裁が「資源ブームで生じるインフレを抑えるため、政策の規律が必要」
との認識を示しており、3月2日にRBAが政策金利を引き上げるのではとの期待感が高まりつつあり、
参加者は「ブル」を継続。昨日は安全資産としての円買いがクロス円全般に広がり豪ドル円も値を
崩しているが、主要国の株価が堅調な推移となれば円買い圧力も落ち着き、豪ドルが再度注目され
るかもしれない。
ユーロ円は、対ドルでの上昇がユーロ円にとってのサポート材料となり、アジア時間は底堅い動きを見せた。しかし、ロンドン時間に入って発表された独IFO景気動向指数が市場予想を下回った事をきっかけに値を崩し、その後、格付け機関フィッチによるギリシャ国立銀行をはじめとしたギリシャの4大銀行格下げの発表を受けて下げ足を加速、この日の安値となる121.568円まで下落し、値を戻せないまま121.878円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円だが、2月19日高値92.145円から約2円強の下落を記録した後は下げ渋っており、材料待ちの様相を呈している。24~25日にバーナンキFRB議長による議会での半年次金融政策報告が予定されており、発言内容次第では新たなトレンドが生まれる可能性を秘めている。先週FRBが公定歩合を引き上げた際には、FF金利の早期利上げにつながるのでは?との期待感から上昇したが、当局者がどの様な方向性を示すかに注目される。発言内容が昨日のキングBOE総裁の様にハト派よりとなった場合、2月4日直近安値88.556円を目標に下げ足を早めるかもしれない。
ポンド円は、4日連続の続落となり下値を試す展開が続いている。昨日、英議会でインフレ報告に関する公聴会が開かれ、キングBOE総裁が「景気回復は脆弱」・「緩やかな景気回復というMPCの基本シナリオに引き続き下振れリスクがある」と発言したため、英景気の先行き不透明感や、追加の金融緩和が意識されている。先月末は消費者物価の上昇から早期利上げ期待が浮上する場面もみられたが、当局者の先行き見通しは厳しい事から、短期的にはどこまで下げ幅を拡大するかが注目されそう。目先の下値目標は2月5日直近安値138.25円、下抜けた場合には2009年3月30日安値135.91円が意識されそうだ。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 89.20-91.10
ユーロ・円 120.50-123.20
ポンド・円 137.50-141.00
【今日の主な経済指標】
08:50 (日)1月貿易統計
16:00 (独)第4四半期GDP(確報値)
16:00 (独)3月GFK消費者信頼感指数
19:00 (ユーロ)12月製造業受注
21:00 (米)週間住宅ローン借換申請指数
00:00 (米)1月新築住宅販売件数
≪2010年2月23日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
ドル売り一巡後は方向感の欠ける展開の中、参加者は「ブル」を選択。バーナンキFRB議長による
議会証言が本日の最注目イベントなっているものの、米住宅関連指標の発表にも注意が必要とな
りそうだ。政策金利は国内のインフレ動向だけでなく、労働・住宅環境等、各種の経済統計を元
に決定されている事を考慮すると、経済指標の発表毎に一喜一憂する事になるかもしれない。
ポンド円は「ブル」
2月17日直近高値143.619円から約5円近く下落し、値ごろ感から参加者は「ブル」を選択した。し
かし、昨日マイルズBOE政策委員が、今後量的緩和が拡大する可能性も指摘しており、ポンドにと
ってネガティブ材料が相次いでいるため下値拡大の可能性を秘めている。また、本日はバーナン
キFRB議長の発言に注目が集まっているおり、ドル円に連れて動く可能性もあるため、柔軟な対応
が必要となりそうだ。
豪ドル円は「ブル」
昨日、バッテリーノRBA副総裁が「資源ブームで生じるインフレを抑えるため、政策の規律が必要」
との認識を示しており、3月2日にRBAが政策金利を引き上げるのではとの期待感が高まりつつあり、
参加者は「ブル」を継続。昨日は安全資産としての円買いがクロス円全般に広がり豪ドル円も値を
崩しているが、主要国の株価が堅調な推移となれば円買い圧力も落ち着き、豪ドルが再度注目され
るかもしれない。