FXレポート

米国の株価・金利低下でドル弱含みか!

昨日のドル円は、東京市場の午前中は日経平均株価が50円超安からプラス圏に浮上したことを下支えに値を切り上げ119.80円近辺で推移しました。その後、一時プラス圏に浮上した日経平均株価が100円超下落すると、上値の重しとなり伸び悩みとなりました。午後では、株価の戻りの鈍さから徐々に値を切り下げて119.50円近辺まで下押ししました。欧州市場では、アジア市場の軟調な動きを引継いで119.60円前後で方向感に乏しい展開が続きました。3月独製造業・サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)が予想より強い結果となると、対ユーロでドル売りが先行し、ドル円は119.30円近辺まで値を切り下げました。NY市場では、3月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を下回ったものの、2月米新築住宅販売件数が予想を上回る強い結果となり強弱まちまちの結果となりました。ただNYダウがマイナスからプラス圏に浮上したことでドル円も119.60円近辺まで持ち直しました。その後ロンドンフィックスにかけてドル買い地合いが続き120円手前まで上昇しました。買い一巡後は、米長期金利が低下幅を拡大したことなどをながめ徐々に売りに押されて、前日比では0.054円高い119.753円で取引を終えました。

≪2015年03月24日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・円  :「ベア」 売り54% 買い46%
英ポンド・円 :「ブル」 売り22%  買い78%
豪ドル・円  :「ブル」 売り25%  買い75%
NZドル・円  :「ブル」 売り35% 買い65%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り73% 買い27%

【今日の主な経済指標】
16:45 FRF 企業景況感指数 3月
18:00 DEM IFO企業景況感指数 3月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 USD 耐久財受注[前月比] 2月
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 2月


- 今日のトレードポイント -
ドル円は、新規材料難から株価・金利動向をながめ119円から121円の間でのレンジ相場が続いています。しばらくはドルの全体的な調整が続く可能性もあり上値の重い相場となりそうです。なお短期的には、株高を背景にクロス円は全般に円安方向に振れやすい地合いということもあり、日経平均株価が2万円台を試すような動きとなればドル買いも活性してくるかもしれません。


[今日の予想レンジ]
ドル・円    119.00-121.00
ユーロ・円 128.00-132.00
ポンド・円 176.00-182.00



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