FXレポート

本日のイエレンFRB議長の議会証言に注目!

昨日のドル円は、東京市場午前において、日経平均株価がマイナス圏から一時プラス圏に浮上したことで、119円を挟んで推移しました。午後では、日経平均株価が130円超上昇したことで、ドル買いの地合いが続いたものの、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を控え様子見ムードから上値は限定的となりました。欧州市場では、一部報道で「独議会はギリシャの提出した改革案について27日に採決する」と伝わり、ギリシャ懸念が後退したことで119.40円近辺まで上値を伸ばしました。その後、時間外の米10年債利回りが上昇したこともあって全般にドル買いが進み底堅く推移しました。NY市場では、イエレンFRB議長の議会証言を前に徐々に値を上げ119.80円近辺まで上昇しました。ただ、その後、イエレンFRB議長は「早すぎる利上げは景気回復と雇用を損なう」「経済は目に見えて回復したがまだ利上げの段階ではない」「利上げは景気への信頼のサインになるだろう」などと発言したことで早期利上げ期待が大きく後退したため利益確定の売りなどに押され119.05円近辺まで急落しました。その後、一旦は買い戻されたものの米10年債利回りが2%を割り込むなど金利低下を受けた売りが優勢となり118円台まで下げ足を速めました。引けにかけて、NYダウが堅調に推移したこともあり、少し値を戻し前日比では0.210円高い118.950円で取引を終えました。

≪2015年02月24日クローズ時点≫
ドル・円      :「ブル」 売り28% 買い72%
ユーロ・円   :「ベア」 売り52% 買い48%
英ポンド・円  :「ブル」 売り35%  買い65%
豪ドル・円   :「ブル」 売り15%  買い85%
NZドル・円  :「ブル」 売り11% 買い89%
ユーロ・ドル  :「ベア」 売り51% 買い49%

【今日の主な経済指標】
16:45  FRF 消費者信頼感指数 2月
19:00 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
21:00  USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
   0:00 USD 新築住宅販売件数[年率換算件数] 1月
   0:00 USD 新築住宅販売件数[前月比] 1月
   0:00 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長発言
   1:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁発言

- 今日のトレードポイント -
ドル円は、本日もNY市場でイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長やドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言を控えしばらくは様子見ムードから119円を挟んでのもみあいとなりそうです。米10年債利回りは、2%を挟んで一喜一憂の動きとなっており、イエレンFRB議長が利上げに慎重姿勢を示すようなら、米国金利低下・ドル安の流れが強まるかもしれません。ただ株式市場は、18,200ドルと高値圏を維持しており、ギリシャ問題の懸念後退の安堵感から堅調に推移することが予想され、ドル円もレンジの下限である118円台前半では下げ渋るかもしれません。

[今日の予想レンジ]
ドル・円       117.00-121.00
ユーロ・円  134.00-137.00
ポンド・円   180.00-185.00

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