米国の株高・金利上昇を受けドル全面高!
先週金曜日のドル円は、東京市場の午前では、前日のNY市場でNYダウの大幅下落から日経平均株価の下落を見越した売りが先行し108.50円付近まで下押ししました。売り一巡後は、徐々に値を戻し、塩崎恭久厚生労働相が閣議後の会見で「(GPIF改革)先送りの意図は全くない」などと発言すると円売り・ドル買いが優勢となりました。また時間外の米10年債利回りが上昇したことも相場の支援材料となり、一時109.10円付近まで急速に上昇しました。午後では、急速に上昇した反動で108.90円近辺まで戻したものの下値は堅く109円を挟んだ動きが続きました。欧州市場では、米長期金利が低下に転じたことを嫌気して上値が伸び悩みました。NY市場では、4-6月期米国内総生産(GDP)が予想通りの結果となったほか、米長期金利の上昇を支えに109.20円近辺まで上値を伸ばしました。引けにかけては、NYダウが200ドル超高となったことを支えに一時109.533円と2008年8月29日以来の高値となりました。ただ、買い一巡後は、週末を控えた利益確定の売りに押され前日比では0.569円高い109.283円で取引を終えました。
≪2014年9月26日クローズ時点≫
ドル・円 :「ベア」 売り60% 買い40%
ユーロ・円 :「ベア」 売り53% 買い46%
英ポンド・円 :「ブル」 売り47% 買い53%
豪ドル・円 :「ブル」 売り11% 買い89%
NZドル・円 :「ブル」 売り 9% 買い91%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り41% 買い59%
【今日の主な経済指標】
17:30 GBP 消費者信用残高[前月比] 8月
17:30 GBP マネーサプライM4[前月比] 8月
17:30 GBP マネーサプライM4[前年同月比] 8月
18:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 9月
21:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 9月
21:30 USD 個人消費支出(PCE)[前月比] 8月
21:30 USD 個人所得[前月比] 8月
21:30 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前月比] 8月
23:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 8月
- 今日のトレードポイント -
ドル円は、8月から続いていた急ピッチでの上昇局面が一服していたものの、米長期金利の上昇を支えに一時109.533円と2008年8月29日以来の高値となりました。NYダウは、再び17,000ドル台を回復し、株高・金利上昇による円安地合いが続きそうです。今週は、米雇用統計など重要なイベントが数多く控えているため、結果次第では荒い値動きとなることが予想されます。なお月末・中間期末ということもあり、輸出企業の円転など月末の需給要因にも注意しつつ、基本スタンスは強気の押し目買いで取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 108.40-109.40
ユーロ・円 138.00-142.00
ポンド・円 175.00-180.50