ユーロ、不透明感から上値重いか
■今週の為替の動き
米ドル・円 (2009年4月23日-4月29日)
High 98.429
Low 95.635
ユーロ・米ドル(2009年4月23日-4月29日)
High 1.33395
Low 1.29643
今週の為替市場のテーマは、豚インフルエンザと各国の景気見通しとなろう。月曜・火曜は逃避先通貨として円が買われた模様だが、一方で、メキシコペソや 畜産業の比重が大きい豪ドル・NZドルが売りの標的となったようだ。ところが29日(水)朝方に発表されたNZ貿易収支がポジティブサプライズとなりNZ ドル円は1円以上急騰。他のクロス円とドル円も追随する動きとなった。夜には株高が進行し、FOMC声明も手伝って円全面安の展開に。30日(木)の昼に クライスラーの破産観測が伝わると一時的に円が買い戻されたが、株価への悪影響が少ないためかすぐに持ち直し、水曜・木曜でドル円、クロス円は一気に値を 戻す展開となった。
24 (金)GBP GDP-1Q速報値 予想(前年比-3.8%) 前回(-2.0%) 結果(-4.1%)
■来週の注目すべきイベント
1 (金)USD ISM製造業景況指数(4月) 予想(37.8) 前回(36.3)
4 (月)USD 米銀ストレステストの結果発表があると予測される
5 (火)USD ISM非製造業景況指数(4月) 予想(42.0) 前回(40.8)
■来週の注目の通貨ペア
ドル/円、ユーロ/円
3月からの円安トレンドは、本邦の機関投資家と個人投資家による円売り・外貨買いの影響が大きかったとものと考えられる。そして、先週来の円高は、機関 投資家が円売りポジションを持ち越すのを嫌って連休前にその巻き戻しを急いだためと考えられる。GW中は、円の売り手が不在となる展開が考えられるため、 もしネガティブなニュースに欧米マーケットが円買いで反応した場合は、ドル円、クロス円の下げ足が普段より速くなる可能性も高く、要注意である。
また、先週からはユーロよりドルの方が安全資産として選好されていたと考えられ、今後、株価が回復する局面では、値ごろ感のあるユーロ買いが見直される 可能性もありそうだ。しかし、ECBが利下げ以外の政策を発表するまではユーロの底打ち感がでないため、ECBの動向が引き続き注目される。加えて、 ECB内での社債等の買い入れを含む量的緩和の実施については未だ決定に至っていない模様で、政策不安から上値の重い展開が予想される。
なお、豚インフルエンザの感染が拡大した場合は、SARS流行時の経験から、その国の通貨が理屈抜きに売られる展開も考えられるため、同報道には引き続き注意を払う必要がありそうだ。
■ドル円予想レンジ
94.70 ~ 98.20
■ユーロ円予想レンジ
123.50 ~ 132.00
米ドル・円 (2009年4月23日-4月29日)
High 98.429
Low 95.635
ユーロ・米ドル(2009年4月23日-4月29日)
High 1.33395
Low 1.29643
今週の為替市場のテーマは、豚インフルエンザと各国の景気見通しとなろう。月曜・火曜は逃避先通貨として円が買われた模様だが、一方で、メキシコペソや 畜産業の比重が大きい豪ドル・NZドルが売りの標的となったようだ。ところが29日(水)朝方に発表されたNZ貿易収支がポジティブサプライズとなりNZ ドル円は1円以上急騰。他のクロス円とドル円も追随する動きとなった。夜には株高が進行し、FOMC声明も手伝って円全面安の展開に。30日(木)の昼に クライスラーの破産観測が伝わると一時的に円が買い戻されたが、株価への悪影響が少ないためかすぐに持ち直し、水曜・木曜でドル円、クロス円は一気に値を 戻す展開となった。
24 (金)GBP GDP-1Q速報値 予想(前年比-3.8%) 前回(-2.0%) 結果(-4.1%)
■来週の注目すべきイベント
1 (金)USD ISM製造業景況指数(4月) 予想(37.8) 前回(36.3)
4 (月)USD 米銀ストレステストの結果発表があると予測される
5 (火)USD ISM非製造業景況指数(4月) 予想(42.0) 前回(40.8)
■来週の注目の通貨ペア
ドル/円、ユーロ/円
3月からの円安トレンドは、本邦の機関投資家と個人投資家による円売り・外貨買いの影響が大きかったとものと考えられる。そして、先週来の円高は、機関 投資家が円売りポジションを持ち越すのを嫌って連休前にその巻き戻しを急いだためと考えられる。GW中は、円の売り手が不在となる展開が考えられるため、 もしネガティブなニュースに欧米マーケットが円買いで反応した場合は、ドル円、クロス円の下げ足が普段より速くなる可能性も高く、要注意である。
また、先週からはユーロよりドルの方が安全資産として選好されていたと考えられ、今後、株価が回復する局面では、値ごろ感のあるユーロ買いが見直される 可能性もありそうだ。しかし、ECBが利下げ以外の政策を発表するまではユーロの底打ち感がでないため、ECBの動向が引き続き注目される。加えて、 ECB内での社債等の買い入れを含む量的緩和の実施については未だ決定に至っていない模様で、政策不安から上値の重い展開が予想される。
なお、豚インフルエンザの感染が拡大した場合は、SARS流行時の経験から、その国の通貨が理屈抜きに売られる展開も考えられるため、同報道には引き続き注意を払う必要がありそうだ。
■ドル円予想レンジ
94.70 ~ 98.20
■ユーロ円予想レンジ
123.50 ~ 132.00