FXレポート

注目集まるGS決算

週明けのドル円は92.346円からスタート。東京時間の仲値公示にかけニューヨーク・タイムズ紙が「米ゴールドマンサックスの4-6月期の決算が20億ドル以上の利益となる可能性」と報じるとリスク選好の動きからドル買いが進みドル円は92.946円まで上昇。しかし、米国先行き不透明感が払拭されるまでには至らず、その後は上値を削る展開となった。

ロンドン時間に入ると、英国大手銀行の損失拡大報道や、米企業の決算発表シーズンの本格化を背景に警戒感が高まり、一時ドル円は91.743円まで、ユーロ円は128.010円まで下落した。特にポンド円は売り圧力が強く、マーケットオープンから2円以上ポンド安の147.156円まで一時下落した。その後は、ゴールドマンサックス決算報道が再び材料視されたことや、商品市況が持ち直したことからショートカバー優勢の展開となり、ドル円は92.576円、ユーロ円は129.386円まで値を戻した。

NY時間では本格化する企業業績への楽観論もあり、リスク回避の流れが一服。NYダウが上昇したこともありドル買いの流れとなったが、重要指標や米企業の決算発表などのイベントを控えていることから積極的な売買は手控えられた模様でドル円は92.827円で引けた。ユーロ円は129.801円で取引を終えた。

本日は、主な経済指標として英の消費者物価指数、独のZEW景況感調査及び米の小売売上高などインパクトが大きい指標が予定されている。また、米ゴールドマンサックスの4-6月期の決算発表があり前日の報道によれば好結果が期待できそうだが、景気回復期待の後退を止めるものになるか注目される。今週は米国企業決算が相次ぎ、また米小売売上高やFOMC議事録なども予定されていることから、結果に一喜一憂する展開もありそうだ。今月の雇用統計から始まったリスク回避の流れが大勢を占める中、指標や決算の結果如何によってはトレンド反転の可能性もあるため、世界から注目が集まりそうだ。



[予想レンジ]
ドル・円    91.60~94.30
ユーロ・円 128.80~132.40
ポンド・円 150.20~154.60

【今日の主な経済指標】

17:30     GBP     消費者物価指数

18:00     EUR     ZEW景況感調査

21:30     USD     生産者物価指数

21:30     USD     小売売上高

 さて、マーケット参加者のポジションは......

 ≪2009年7月13日クローズ時点≫
 ドル・円 :  ブル
 ユーロ・円 : ブル
 ユーロ・ドル :ブル
 英ポンド・円 :ブル
 豪ドル・円 : ブル
 NZドル・円 :  ブル
 ※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

 ドル・円は「ブル」
 約5ヶ月ぶりの水準とあって参加者には値ごろ感が出ている模様。しかし、米国の景気底打ち感も
 薄れており、一段の下落の可能性もあるため注意が必要だ。
 
 ユーロ・円は「ブル」
 米金融機関の決算への期待感から株価が上昇したことを受けて円売り優勢の展開から、参加者は
 引き続きユーロ買いを選択している模様。米ゴールドマンの決算発表に注目したい。

 ポンド・円は「ブル」
 英国大手銀行の損失拡大報道などから大きく下落したものの、ポンド買いが選好されている。
 英国企業などに関連する報道には注意を払う必要がありそうだ。

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