FXレポート

NYダウの上昇を受け112円台後半で取引終了!

昨日のドル円は、112.364円で取引を開始した後、東京市場において仲値に向け本邦実需勢などからの期末に絡んだドル買いが断続的に観測されたほか、市場では「オプション絡みの買いが見られた」との指摘もあり、ドル買い優勢の展開になりました。日経平均株価のプラス圏浮上も支えに112.85円付近まで上値を伸ばしました。欧州市場では、欧州勢がドル買いで参入し一時113.00円近辺まで値を上げたものの、次第に上値を切り下げる展開となりました。原油安を背景に時間外のNYダウ先物や欧州株が下落したほか、米10年債利回りが低下したことも嫌気され112.60円台までドルは売られました。米商務省が発表した2月米耐久財受注額(季節調整済みで半導体は除く)は前月比2.8%減と予想の前月比3.0%減を上回った一方、変動の大きい輸送関連を除いた受注額は前月比1.0%減と市場予想の前月比0.3%減を下回りました。また、米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数は26万5000件と予想の26万8000件程度より強い結果となりました。強弱入り混じる結果となったため相場の反応は限定的に終わりました。NY市場では、原油価格の下落を背景に株安が進み、リスク回避のドル売りが先行し、米10年債利回りが低下したことも相場の重しとなり一時112.37円付近まで値を下げました。その後、原油相場の買い戻しに伴って一時100ドル超安まで下落したNYダウ平均がプラス圏に浮上し、米長期金利も上昇に転じたため、112.80円台まで下値を切り上げました。前日比では0.443円高い112.867円で取引を終えました。
 
≪2016年03月24日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」 売り26% 買い74%
ユーロ・円  :「ベア」  売り53% 買い47%
英ポンド・円 :「ブル」 売り32%  買い68%
豪ドル・円  :「ブル」 売り26%  買い74%
NZドル・円   :「ブル」 売り10% 買い90%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り71% 買い29%

【今日の主な経済指標】
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 2月
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 2月
08:30 JPY 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 3月
08:50 JPY 企業向けサービス価格指数[前年同月比] 2月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 1月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 1月
16:45 FRF 国内総生産(GDP、改定値)[前期比] 10-12月期
16:45 FRF 消費者信頼感指数 3月
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、確定値)[前期比年率] 10-12月期

- 今日のトレードポイント -
 イースター休暇で東京市場を除くほぼ全ての主要市場が休場となるため、昨日の時点でポジション調整に伴うドルの買い戻しはほぼ終えているので、本日のドル円は112円台後半から113円台前半での取引が予想されます。未だベルギーのテロの影響も尾を引いているため積極的な売買は控えられると思います。東京市場では株式市場の動向に注意が必要になります。欧米市場では、流動性の低さを狙った突発的な値動きには注意をして取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円        112.40-113.30
ユーロ・円     125.20-127.80
ポンド・円     157.50-162.00 

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