米長期債利回りの低下から104円台前半で取引終了!
昨日のドル円は、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の発言をきっかけにドル高が進んだ前週末の流れを引き継ぎ104.190円で取引を開始しました。市場では「週明け早朝の商いが薄い時間帯に、大手マクロファンドがドル買いを仕掛けた」との指摘もあり、一時104.26円と1月23日以来の高値を付けました。ただ、その後は利益確定の売りなどが出たため104.12円近辺まで下押しました。欧州市場では、ロンドン外為市場がサマー・バンクホリデーのため休場となり動意に乏しいなか、ユーロ円の下落をきっかけに円買いドル売りが入ったほか、時間外の米10年債利回りが低下したことに伴うドル売りも出て103.86円近辺まで下押しました。NY市場では、米10年債利回りの低下が一服したほか、欧州時間まで売りが進んだ反動から22時過ぎに一時104.06円近辺まで上昇する場面も見られました。もっとも、米商務省が発表した7月の米新築住宅販売件数(季節調整済み)は年率換算で41万2000件と前月比で2.4%減少し、市場予想よりも弱い結果となると、上値も限定的となりました。その後は材料が乏しいなか、104.00円付近で次第に値動きが細り、前日比では0.146円高い104.020円で取引を終えました。
≪2014年8月25日クローズ時点≫
ドル・円 :「スクエア」 売り50% 買い50%
ユーロ・円 :「ブル」 売り45% 買い55%
英ポンド・円 :「ブル」 売り42% 買い58%
豪ドル・円 :「ブル」 売り31% 買い69%
NZドル・円 :「ブル」 売り13% 買い87%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り52% 買い48%
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 貿易収支 7月
08:50 JPY 企業向けサービス価格指数[前年同月比] 7月
18:30 ZAR 四半期国内総生産(GDP)[前年同期比] 4-6月期
18:30 ZAR 四半期国内総生産(GDP)[前期比年率] 4-6月期
21:30 USD 耐久財受注[前月比] 7月
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 7月
22:00 USD 住宅価格指数[前月比] 6月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 6月
22:00 USD 四半期住宅価格指数[前期比] 4-6月期
23:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 8月
23:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 8月
- 今日のトレードポイント -
東京市場では日経平均株価の動向を見ながらの取引となることが予想されますが、日経平均も堅調な動きを続けてはいるものの、上値を買う材料も欠けていることから、値動きは限定的となることが予想されます。欧米市場では米長期金利の動向に注意しながらの取引となることが予想されますが、米長期債利回りは15日に昨年6月以来の水準2.301%まで低下した後はやや戻し気味、引き続き年初来の低水準での推移が続いており、ドル円は底堅い動きも積極的に上値を追う地合いにはなりにくいのではないでしょうか。ドル円は膠着感の強い103円後半から104円前半での小動きが予想されます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 103.60-104.50
ユーロ・円 136.00-138.50
ポンド・円 171.00-174.50