ホルムズ海峡交渉が再び暗礁 原油高と160円接近で円安加速に警戒
-前営業日サマリー-
ドル円は157.67円でオープン。東京市場では、株高を背景にリスク選好の円売りが優勢となり、クロス円とともにじりじりと上昇。ロンドン市場では、先週末の米雇用統計後の下落分を取り戻し、さらに円安が進行。円キャリートレードなど従来の円売りが再び意識されたほか、米CPIを控えたポジション調整の動きも指摘されています。NY市場では、トランプ氏がイランに対して賠償を求める姿勢を示したことで、中東情勢の長期化が意識されました。エネルギー価格の上昇も重なり、ドル需要が意識されるなか、ドル円は159.30円で取引を終えています。
-ホルムズ海峡交渉が再び暗礁 原油高と160円接近で円安加速に警戒-
本日の材料は、豪RBA政策金利 / RBA総裁発言が予定されています。
ホルムズ海峡を巡る米国とイランの交渉は、再び暗礁に乗り上げています。イラン側は8日、海峡を開放する条件として、制裁解除や攻撃による被害補償など6項目を提示。アラグチ外相は、これらの条件が受け入れられない限り協議を再開しない姿勢を示しました。一方、トランプ氏も昨夜、イラン側に被害補償を求める姿勢を示しており、合意に向けた発言はトーンダウン。対イラン姿勢の強硬化が意識されています。
こうした状況を受けてWTI原油は上昇。1バレル83ドルまで値を上げています。中東情勢の緊迫化と原油高を背景に有事のドル買いが意識されやすい一方、ドル円は160円目前まで回復しており、日本当局による為替介入への警戒も一段と高まりそうです。特に本日は日本が休場となるため、市場流動性の低下が想定されます。薄商いのなかでは値動きが増幅される可能性もあるため、160円を意識した円売りの勢いだけでなく、介入警戒を背景とした急反落や突発的なヘッドラインにも注意しながら取引に臨みたいところです。