FXレポート

最新記事

金価格が再び上昇 米CPIが左右するFRB観測と為替への波及

-前営業日サマリー-
 ドル円は159.26円でオープン。東京市場では前日上昇の反動もあり、ドル安・円高地合いが先行。ただ、下値では押し目買い意欲もあり、方向感は限られました。ロンドン市場では、中東リスクの再燃を背景に原油価格が上昇。有事のドル需要が意識されたことで、ドル円は底堅い推移となりました。NY市場では、翌日の米CPIを控えて一方向へポジションを傾ける動きは限定的。159円台前半での小動きに終始し、159.32円で取引を終えました。

-金価格が再び上昇 米CPIが左右するFRB観測と為替への波及-
 本日のイベントは、米消費者物価指数(CPI)が予定されています。
 金価格の国際指標となるロンドン現物価格は、1トロイオンスあたり4400ドル付近まで上昇。6月以来の高値となり、金市場へのマネー回帰が目立っています。きっかけとなったのは7日に公表された米雇用統計です。非農業部門雇用者数が前月比2.3万人減と市場予想に反して大幅に下回ったことで、雇用情勢の悪化懸念が浮上。FRBによる利上げ観測も後退し、保有しても利息の付かない金の投資妙味が高まった格好です。
 また、イラン問題に起因して米国では戦費が膨張しており、財政悪化も不安視されています。これにより基軸通貨である米ドルへの信認が揺らいだことも、安全資産としての金需要を高めたと考えられます。為替市場では、資源国通貨の代表である豪ドルが上昇。豪ドル円は介入後の安値からいち早く半値戻しまで回復しました。
 ただ、足元では米国とイランの協議に不透明感が出ており、紛争の長期化が意識されています。インフレ懸念も根強く、本日発表される米CPIの結果には注意が必要です。仮に想定より強い内容となれば、FRBの利上げ観測が再び高まり、金価格の上昇を打ち消す展開となる可能性があります。その場合、豪ドルなど一部通貨への影響にも警戒したいところです。情勢が不安定な中、金や原油など幅広いアセットの値動きにも目を配りながら、為替の方向性を判断していきたいところです。

記事一覧

検索した語句を含むレポートを表示します。

トレイダーズ証券

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第123号 加入協会 日本証券業協会 金融先物取引業協会 第二種金融商品取引業協会 日本投資顧問業協会 トレイダーズ証券は、上場企業トレイダーズホールディングス(スタンダード市場上場8704)の100%子会社です。