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増える利下げ材料 今夜はベージュブック

-前営業日サマリー‐
 ドル円は156.86円でオープン。東京市場では、午前に調整売りが先行し、その後はもみ合い相場へ。日本の財政赤字警戒なども見られるが、NY時間に控える米指標の結果を控えて一方向へ傾いた推移とはなりませんでした。ロンドン市場では、政府・日銀による介入警戒感が根強い円買い圧力となったことに加え、欧州株や米株先物がマイナス圏で推移したことで。リスク警戒の動きから全般円高方向へ推移しました。NY市場では、発表された米小売売上高が弱い内容だったことから米金利が低下。その後一部報道にてケビン・ハセット氏が次期FRB議長の有力候補だと伝わるとさらにドル円も下押しし、156.07円で取引を終えました。

-増える利下げ材料 今夜はベージュブック-
 本日のイベントは、豪消費者物価指数、NZ政策金利、米新規失業保険申請件数、米ベージュブックが予定されています。
 政府機関の閉鎖によって発表が遅れていた9月の米小売売上高は小幅な増加。過去数カ月に渡って堅調な個人消費が続いた後、一部で買い控えの動きが出ていることが示唆されました。予想と比べてみると+0.4%に対して結果が+0.2となり、予想値を下回る弱い結果です。これを受けてFedによる利下げ確率も発表前81.1%前後だったものが84.7%まで上昇。米長期金利も一時4.000%を割れてドル売りとなりました。ドル売りと円売りの売買が拮抗していたことで昨夜はそこまで大きな方向感は出なかったものの、本日公表予定のベージュブック等の指標結果や要人発言など、ヘッドライン次第ではさらに155円を目指して動きを強める可能性もあるため、動向は注視しておきたいです。また、東京時間には豪消費者物価指数やNZ政策金利が発表されます。AUDNZDは直近トレンドが発生し、アップサイドへの動きを強めています。この流れに変化が起きるのか、この点も注目して確認しておきたいです。

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