ジャクソンホールでウォーシュFRB議長講演 今後の金融政策への示唆に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は159.28円でオープン。東京市場では、氷見野日銀副総裁の講演を前に一時159.15円付近まで下落。その後、9月利上げを明確に示唆する発言がみられなかったことから円売りが優勢となり、159.35円付近まで持ち直しました。ロンドン市場では、翌日にジャクソンホール会議でのウォーシュFRB議長の講演を控えて様子見姿勢が強まるなか、ドル円は159円台前半を中心に推移しました。氷見野副総裁の発言を受けた円売りの流れが残る一方、159円台半ばでは上値の重さも意識され、方向感に欠ける展開となりました。NY市場では、米新規失業保険申請件数が20.3万件と市場予想の20.8万件を下回り、米労働市場の底堅さが示されました。ただ、翌日のウォーシュFRB議長の講演を控えて積極的に持ち高を傾ける動きは限られ、最終的に159.37円で取引を終えました。
-ジャクソンホールでウォーシュFRB議長講演 今後の金融政策への示唆に注目-
本日のイベントは、東京都区部消費者物価指数(CPI)、カナダ4-6月期GDP、米シカゴ購買部協会景気指数、米ミシガン大学消費者態度指数・確報値などが予定されています。また、ジャクソンホール会議ではウォーシュFRB議長の講演が予定されており、今後の米金融政策を占ううえで最大の注目材料となりそうです。ウォーシュ議長の講演は、日本時間28日23時に予定されています。
米国では、7月PCEデフレーターが前年比3.7%と高い伸びを示すなど、インフレ圧力の根強さが改めて意識されています。一方、4-6月期GDP改定値は前期比年率1.5%増と速報値から変わらず、前期の2.1%増から成長ペースは鈍化しました。ただ、個人消費は3.4%増と堅調で、民間国内最終需要も上方修正されるなど、米経済の基調には底堅さもみられています。
こうしたなか、ウォーシュ議長がインフレ抑制を重視する姿勢を改めて示すのか、それとも景気減速への配慮を強めるのかが焦点となります。インフレへの警戒を背景に高金利政策を長期間維持する姿勢が示されれば、米長期金利の上昇とともにドル買いが強まり、ドル円が160円方向を試す可能性があります。一方、景気への警戒感を示し、将来的な利下げを意識させる内容となれば、米金利低下を通じてドル売りが強まる展開も考えられます。
また、日本では前日の氷見野副総裁が物価の上振れリスクへの警戒を示しつつも、9月利上げを明確には示唆しませんでした。市場では日銀の追加利上げ観測が残っているため、本日発表される東京都区部CPIが強い結果となれば、再び9月利上げ観測が強まり円買いにつながる可能性があります。
ドル円は159円台での推移が続いており、160円の節目が引き続き意識されます。本日は東京時間のCPIを受けた日銀の利上げ観測と、NY時間のウォーシュFRB議長の講演を受けた米金融政策見通しの双方に左右される展開となりそうです。特にウォーシュ議長の発言を受けた米長期金利の反応を確認しながら、160円を巡る攻防に注意しておきたいです。