中東情勢再燃、有事のドル買いと介入警戒が交錯
-前営業日サマリー-
ドル円は161.36円でオープン。東京市場では、政府・日銀による円買い介入への警戒感からドル売り・円買いが先行したものの、米国とイランの協議中止が伝わると、有事のドル買いが優勢となり、ドル円はオープン水準付近まで買い戻されました。ロンドン市場では、介入警戒による円買い圧力と米金融引き締め長期化観測を背景としたドル買いが拮抗し、方向感に乏しい展開。NY市場では、米国市場が休場だったことから流動性が低下し、積極的な売買は手控えられました。ドル円は161円台前半で小幅な値動きに終始し、161.29円で取引を終えています。
-中東情勢再燃、有事のドル買いと介入警戒が交錯-
本日のイベントは、加消費者物価指数が控えますが、その他注目度の高い経済指標は予定されていません。
先週末は、イスラエルによるレバノンへの攻撃などを背景に、米国とイランの対面協議が一時停止となりました。数日以内の再開見通しは示されているものの、中東情勢を巡る不透明感は依然として高く、有事のドル買いが意識される地合いが続いています。イスラエルとヒズボラを巡っては、これまで停戦期待が高まる局面があった一方で、双方による非難の応酬が続いており、情勢は依然として流動的です。地政学リスクの高まりはドルを下支えする要因となる一方で、ドル円が161円台の高水準で推移していることから、政府・日銀による円買い介入への警戒感も根強く残っています。
そのため、本日のドル円は、中東情勢を背景としたドル買い圧力と、介入警戒による円買い圧力が綱引きとなる展開が想定されます。新規材料に乏しい中では、地政学関連のヘッドラインや政府高官からの為替発言に対する市場の反応を注視したいところです。