介入警戒高まるドル円 重要物価指標前の値動きに注意
-前営業日サマリー-
ドル円は162.54円でオープン。東京市場では、堅調な日本株の動きを受けてリスク選好の円売りが一服、ドル円は162円台後半で上値の重い展開となりました。ロンドン市場では、米中央軍がひとまず攻撃を休止したことで原油先物が下落し、インフレ懸念の後退を背景にドル売りが優勢。NY市場では、イラン情勢を巡る新たな材料が限られ、為替市場は方向感に欠ける展開となりました。ドル円も162円台前半を中心とした推移となり、162.39円で取引を終えました。
-介入警戒高まるドル円 重要物価指標前の値動きに注意-
本日のイベントは、加雇用統計が予定されています。
ドル円は介入実施時の水準を大きく上回る高値圏で推移しており、市場では政府・日銀による為替介入への警戒感が引き続き高まっています。特に、FRBの先行き判断の材料として物価指標の重要度が高まっている状況において、来週予定されている米消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)は、マーケットインパクトが大きくなりそうなだけに介入も意識されます。過去の例からも介入の実施可能性は高く、流動性や市場心理を踏まえると、介入を意識した相場展開は考えられそうです。
一方で、円が急伸した場面では、機関投資家や実需筋によるドル買い需要が入りやすいとの見方もあり、157円付近では輸入企業のドル買い・円売り注文が多いとされます。加えて、政府の経済政策や日米金利差を背景とした円安基調に大きな変化は見られていないため、やはりその効果は一時的にとどまる可能性が高いといえそうです。重要経済指標と介入関連のヘッドラインの双方を意識しながら、相場の急変に備えておきたいところです。