中東リスクでドル高加速 ドル円160円突破で介入警戒再燃
-前営業日サマリー-
ドル円は159.87円でオープン。東京市場では、中東情勢の緊迫化を背景とした有事のドル買いが優勢。イランが近隣諸国へ弾道ミサイルを発射したとの報道も安全資産としてのドル需要を支え、ドル円は底堅く推移しました。ロンドン市場では、高市首相が投機的な円安の動きへの対応に言及したことで介入警戒感が高まり、ドル円は一時159.30円台まで下押し。ただ、その後は押し目買いが優勢となり下げ幅を縮小しました。NY市場では、米雇用関連指標の上振れを受けて米金利が上昇。加えて中東情勢を巡る不透明感からドル買いが継続し、ドル円は心理的節目となる160円を突破。最終的に160.08円で取引を終えました。
-中東リスクでドル高加速 ドル円160円突破で介入警戒再燃-
本日のイベントは、米新規失業保険申請件数が予定されています。
市場では、イランによるクウェート空港など民間施設への攻撃報道を受け、中東情勢の緊張が一段と意識。WTI原油先物は上昇し、米株式市場でもリスク回避の動きが強まり、ダウ平均は一時400ドル超下落する場面がみられました。また、米雇用関連指標が市場予想を上回ったことで、米金利は上昇基調を維持。金利との相対的な割高感が米株の売りを強めています。地政学リスクによる安全資産需要と米金利上昇が同時にドル買い材料となり、為替市場ではドル高が幅広く進行しました。
ドル円は160円の節目を突破し、市場の注目は再び当局対応へ移りつつあります。昨日は高市首相による円安けん制発言を受けて一時円買いが強まる場面もみられました。現時点で具体的な介入示唆は確認されていないものの、160円台では政府・日銀関係者の発言が相場変動要因となりやすく、ヘッドラインには十分警戒しておきたいところです。
一方で、米経済指標が底堅さを維持する限り、ドル買い地合いは継続しやすいと考えられます。本日の米新規失業保険申請件数が労働市場の堅調さを再確認する内容となれば、ドル円は一段高を試す展開も想定されそうです。