ドル円159円台へ、介入警戒とドル高圧力の攻防
-前営業日サマリー-
ドル円は158.30円でオープン。東京市場では、片山財務相が「日米協調介入以降のプリンシプルは生きている」と円安をけん制したことを受け、一時下落に転じました。ただ、下値は限定的となり、午後には朝方の高値を更新して158円台半ばまで上値を伸ばしています。ロンドン市場では、中東情勢への警戒が再び強まるなかで原油価格が高騰し、米金利も上昇。ドル買いが優勢となり、ドル円は158円台後半をうかがう展開。NY市場では、米国とイランが段階的な合意を目指して協議しているとの報道が伝わったものの、為替市場への影響は限定的。ドル円は底堅さを維持し、158.86円で取引を終えました。
-ドル円159円台へ、介入警戒とドル高圧力の攻防-
本日のイベントは、英BOE総裁発言、米NY連銀総裁発言、米クリーブランド連銀総裁発言と中銀高官の発言が複数予定されています。
ドル円は一時159円台まで上昇。中東情勢への警戒が再び強まるなかで原油価格が高騰し、FRBが10月にも追加利上げに動くとの観測を背景にドル買いが拡大しています。日銀は大型連休直前にレートチェックに踏み切り、円安進行をけん制しましたが、その効果は限定的となっています。足元では日米金利差を意識したドル買い・円売り圧力が根強く、ドル円の上昇基調に歯止めがかかりにくい状況です。
一方、159円台から160円にかけては為替介入への警戒感が一段と高まりやすく、ドル円を追随して買う際には政府・当局者の発言やレートチェックを含むヘッドラインに注意が必要です。日米金利差を背景としたドル高・円安圧力と、介入警戒による上値の重さが綱引きする神経質な展開が想定されます。
今後、FRBによる追加利上げ観測が明確に後退しない限り、市場の中期的な相場観が円高方向へ大きく転換するには材料不足となりそうです。当面は159円台での値動きと160円の節目を意識しつつ、中銀高官の発言による米金利見通しの変化、そして日本当局による円安けん制の強まりを見極めたいところです。